チーム

チームとは

チームとは、特定の活動に対して協力を行う集団を指します。メンバーが共通の目標を持ち、それに向かって連携し合うことが求められます。理想的には、チームは少人数で構成され、各メンバーが補完的なスキルを持ち寄り、共同で成果を上げることを目的としています。ただし、実際にはチームの目標ややり方がリーダーから一方的に与えられることが多く、メンバー全員がその内容を共有できていないケースも少なくありません。

チームとワーキンググループの違い

チームとワーキンググループはしばしば混同されがちですが、目的や成果の観点から異なります。ワーキンググループは、メンバー個々の業績を向上させることを目的としている場合が多く、成果は時に個人の総和に留まることがあります。一方で、チームではメンバー同士が意見を尊重し合い、建設的なフィードバックを行うことで、共同の努力による成果が期待されます。このように、両者の違いは目的の具体性にあり、一致した目標の下で動くことがチームの本質とも言えるでしょう。

チームの分類

チームの特性や機能を理解するために、いくつかの分類方法があります。ここでは、2つの主要な方法を紹介します。

3つのAによる分析

1. 価値アスピレーション（Aspiration）： チームがどのような価値を創造しようとしているのかを表します。
2. 人材アセット（Asset）： チーム内の人材を6つに分類し、各自の役割を明確にします。具体的には、良い人材、管理者、専門家、プロ人材、企業家、経営人材が含まれます。
3. アクション（Action）： マネジメントの基本的なプロセスを指し、仮説の立案、実施、検証という流れがあります。

この3つの要素を通じて、チームの個性や機能を深く理解することが可能です。

4つのタイプ

チームは次の4つのタイプに大別されることがあります。

1. 和を大切にする「和・仲間チーム」: チームワークを重視し、協調的に活動します。
2. 規律や仕組みに則った「仕組み・軍隊チーム」: 規則や手順を重視し、効率的に遂行します。
3. 先端的開発を行う「精鋭・開発チーム」: 技術革新を追求し、新しいアイデアを生み出します。
4. 変幻自在な「変幻・アメーバチーム」: 状況に応じて柔軟に変化し、創造性を発揮します。

参考文献

- Jon R. Katzenbach and Douglas K. Smith, “The Discipline of Teams,” Harvard Business Review, 1993.
- キャメル・ヤマモト『稼ぐチームのレシピ』、日本経済新聞社、2004年1月
- チームソフトウェアプロセス, ハンフリー, 1999, ISBN 9780201477191

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