ティンクルセイバー

ティンクルセイバー

『ティンクルセイバー』（Twinkle Saber）は、藤枝雅による日本の漫画作品、および作中に登場するヒロインの名前です。通称『TS』。

概要

本作は、美咲輝学院を舞台に、世界征服を企む世界征服部と、それを阻止しようとする正義の味方部の対立を軸に物語が展開されます。

元々は作者が同人サークル「あとりえ雅（現：仕立屋雅）」で発表していた同人誌作品でした。その後、2004年にストーリー構成をフルリメイクし、商業誌『コミックZERO-SUM増刊WARD』で連載を開始。後に『月刊ComicREX』へ移籍し、看板作品として人気を博しました。

連載当初のタイトルは同人版と同じ「ティンクルセイバー」でしたが、単行本化の際に「ティンクルセイバーNOVA」へと改題されています。

2008年12月号から2010年11・12月合併号までは隔月連載に変更。2012年10月号以降は不定期連載となりました。作者がドラマCD好きということもあり、限定版単行本や店舗特典としてドラマCDが付属しています。

ストーリー形式は初期は1話完結型でしたが、後に2～3話で1つのエピソードを構成する形式へと変化しました。

作風は基本的に明るくコミカルなシーンや、熱いバトルシーンが多いですが、過去の事件による確執や、部活の行く末に対する心情、極星所有者の葛藤など、シリアスで重いストーリーも描かれています。

また、作者の藤枝雅作品の特徴である百合描写は比較的少なめであり、過去作品に登場する人物名や用語などが登場するスターシステムが採用されています。作中での台詞や設定集の解説の一部には有名な作品のパロディが含まれています。

ストーリー

舞台は近未来の東京湾上に建設された「学校法人 美咲輝学院」。

この学院には、生徒の自主性を重んじる「自由自在」という校風があり、各部活動に大きな権限が与えられています。学院を管理する組織「星徒会」は、特に優れた生徒に「極星」と呼ばれる称号を与えていました。

学院の征服を目論む「世界征服部」に対し、保健教諭の藤代霧瀬が設立した「正義の味方部」が立ち向かいます。

食いしん坊な少女、鈴鳴はやなは、ひょんなことから「正義の味方部」に入部し、「ティンクルセイバー」として戦うことになります。その後、なぎなた部に所属する天宮さつきも「アークセイバー」として仲間に加わり、物語はさらに展開していきます。

休載と再開

本作は長期連載作品ではありますが、休載期間が非常に長いのが特徴です。2015年2月号の掲載を最後に休載に入っていましたが、2022年6月に作者のTwitterで同人作品として執筆を再開することが発表されました。タイトルも『ティンクルセイバーHEIR』に改称され、Kindleを中心に連載が進められています。

特徴

個性豊かなキャラクター
コミカルな日常シーンとシリアスなドラマ
特撮変身ヒロインものとしてのバトルシーン
スターシステムによる過去作品との繋がり
詳細な設定と世界観

今後の展開

商業誌としての連載再開は難しい状況ですが、同人作品として新たな展開が期待されています。

登場人物

主な登場人物として以下が挙げられます。

鈴鳴はやな / ティンクルセイバー: 本作の主人公。食いしん坊で天真爛漫な少女。正義感が強く、優れた身体能力を持つ。
天宮さつき / アークセイバー: はやなに憧れて「正義の味方部」に入部した少女。礼儀正しく、薙刀の腕前も一流。
九行稜 / ソルセイバー: 陸上部のエースで、クールな性格。ひょんなことから「正義の味方部」に入部することになる。
藤代霧瀬: 「正義の味方部」の顧問。ヒーローもの好きで、アクティブドレスを開発した。
秋篠夕霞: 「世界征服部」の部長。冷静沈着で、部員からの信頼も厚い。

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