テックボール

テックボール：サッカーと卓球の融合スポーツ

テックボール（teqball）は、サッカーと卓球を組み合わせた新たなスポーツです。この競技は主に2人または2組で行われ、専用のテックテーブルでサッカーボールを使用し、リフティングやヘディングでボールを打ち合いながら得点を競います。特長的なプレイスタイルやルールは、サッカーファンだけでなく、卓球ファンにも楽しんでもらえる要素が盛り込まれています。

競技ルール

テックボールには独特のルールがあります。プレーヤーはボールを最大3回まで触れることが許されており、同じ身体の部位での連続タッチは認められていません。サーブはテックボードから約2メートルの距離から行い、相手コート内のどこにでも入れてよいというルールが設けられています。さらに、競技中はテックボードに手をついたり、相手側のエリアに進入したりすることが禁止されています。また、テックボードのエッジに当たるショットは無効とされます。試合はシングルスとダブルス共に20点マッチで、2ゲーム先取した方が勝者となります。

テックボールの歴史

テックボールは、ハンガリー出身の元サッカー選手Gabor Borsanyiとコンピュータ科学者のViktor Huszarによって開発されました。彼らはこの競技を通じて、サッカーの技術向上や、チーム間の絆を強めることを目的としています。競技は迅速に世界中に広まり、様々な国で人気を博しています。

日本への導入

テックボールが日本に入ってきたのは2014年、初代代表理事の阿久津健一がブラジルワールドカップ終了後にネット記事を通じてこのスポーツを知ったことがきっかけです。2017年には、自身が指導していたサッカースクールの子どもたちにテックボールを体験させたいと考えた阿久津は、テックボールの台が日本に未輸入である事実を発見し、自ら輸入手続きに動き始めました。彼はハンガリーのTEQBALL社との交渉を経て、同年5月12日に日本初のテックテーブルを輸入し、5月14日には初イベントを開催しました。9月には一般社団法人日本テックボール協会を設立し、Jリーグイベントを通じて競技の普及に努めています。

世界選手権への参加

日本におけるテックボールの発展を象徴する出来事として、2017年6月にハンガリーで開催された第1回世界選手権への参加があります。この際、日本代表にはWasse（早稲昭範）氏と菅原佳奈枝氏が選ばれ、シングルスとダブルスの両競技にエントリーしました。その結果、Wasse氏はシングルスでベスト16、菅原氏も同じくベスト16に進み、二人で挑んだダブルスではベスト8入りを果たしました。このように日本のテックボールは着実に成長を遂げ、多くの人々に親しまれています。テックボールの魅力を知り、多くの人がこの競技に参加することを期待しています。

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