テトラ

テトラとは

テトラとは、小型の淡水魚で、主に[カラシン目]に分類される種を指します。かつては全てがカラシン科に属していましたが、1994年以降、多くの種類が異なる科に振り分けられました。南米に多く生息するテトラは、一般的に体長が数センチ程度と小さく、数十匹から数百匹を一緒に飼育することで、見ごたえのある美しい群泳を楽しむことができます。水草とともに飾ることで、水槽全体を華やかに彩ります。

多くのテトラは人工飼料に適応しているため、初心者でも比較的容易に飼育可能です。特に、ネオンテトラなどの人気種は、愛好者にとって手頃な選択肢となっています。しかし一方で、ネオンテトラのように繁殖が難しい種も存在します。

主なテトラの種類

テトラには多くの種類が登場しています。以下に一部の代表的な種を紹介します。

ネオンテトラ

• - 学名: Paracheirodon innesi

成長時には約3〜4センチに達するこの種は、日本で最も流通しているテトラです。青と赤の鮮やかな体色が特徴で、南米のアマゾン川上流を原産地としています。近年は東南アジアや香港で養殖された個体が多く流通しています。

カージナルテトラ

• - 学名: Paracheirodon axelrodi

こちらは成長時に約5センチになります。ネオンテトラに似ていますが、赤いラインは頭から尾までほぼ一直線になっていて、非常に綺麗な見た目をしています。繁殖が難しく、主に南米産の個体が流通していますが、養殖も行われるようになりました。

グリーンネオンテトラ

• - 学名: Paracheirodon simulatus

先ほどの種類に比べ流通量は少なく、色彩はより控えめです。ロングラインネオンとも呼ばれています。

ブラックネオンテトラ

• - 学名: Hyphessobrycon herbertaxelrodi

黒い体に鮮やかな青白いラインが特徴で、昔から人気があります。体型がスリムで、ヒレがあまり伸びない傾向があります。

ペレズテトラ

• - 学名: Hyphessobrycon erythrostigma

この種は6センチ程度に成長し、テトラの中では大型の部類に入ります。オスは背びれが特に美しいとされます。

ロージィーテトラ

• - 学名: Hyphessobrycon bentosi

淡い桜色を帯びた体に黒白模様の背びれが特徴で、非常に目を引く美しさを持っています。

グローライトテトラ

• - 学名: Hemigrammus erythrozonus

黒みのある半透明の体にオレンジのラインがある小型テトラです。体長は約5センチです。

ブラックテトラ

• - 学名: Gymnocorymbus ternetzi

この種はひし形に近い体と白黒模様が特徴で、非常に強健でありながら性格は攻撃的なことがあるため、混泳には注意が必要です。

飼育と繁殖

テトラは小型で可愛らしい見た目が人気ですが、飼育に際しては同種同士のコミュニケーションや環境要因など、いくつか配慮すべき点があります。特に、多くの種は水質や温度の変化に敏感であり、そのため水槽内の環境を整えることが成功のカギとなります。また、繁殖に関しては困難な種も存在し、特に外部環境や飼育状況が影響を与えるため、繁殖を試みる際には知識や経験が必要です。

テトラはその美しさと生命力から、多くの愛好家にとって魅力的な存在です。これらの多様な種を愛し、その飼育方法や生態について学ぶことで、より豊かなアクアリウム生活を楽しむことができるでしょう。

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