テニピン

テニピン：手のひらサイズのラケットで楽しむ新感覚スポーツ

テニピンは、手のひらにフィットするラケットを使用し、バドミントンコートに近いサイズのコートでスポンジボールを打ち合う、テニススタイルのゲームです。これは、運動能力に不安を持つ人々でも楽しむことができるように工夫されたスポーツで、特に教育現場での導入が進められています。

起源と歴史

テニピンは、小学校の体育の授業にテニスが取り入れられなかったことをきっかけに誕生しました。東京学芸大学附属小金井小学校の教員、今井茂樹氏が開発したこのゲームは、子どもたちがラケットスポーツに親しむ基盤を作ることを目指しました。小学校段階からスポーツに触れることで、中高生になってからも継続してラケットスポーツに取り組むことが期待されています。

用具について

ラケット

テニピンのラケットには、いくつかの種類があります。最も基本的なものは、段ボール製のラケットやハンドラケット、そして手のひらにフィットする形状の専用ラケットです。これらは軽量で扱いやすく、初心者でも簡単に楽しむことができます。

ボール

使用するボールは、柔らかいスポンジボールです。このスポンジボールは、コート内での跳ね方が穏やかで、力に自信がない人でも難なく扱うことができるため、安全に楽しむことができます。

ネットとコート

テニピンのコートは、約10メートル×5メートルの広さで、中央には横幅5.5メートルのネットが張られます。このネットは市販のものを利用できますが、ハードルやコーンバーを使用して代用することも可能です。ネットの高さは約80cmで、競技的な要素を持ちながらも初心者が参加しやすい設計となっています。

ルール

テニピンのルールは、特に運動が苦手な人々でも楽しめるよう考慮されています。主なルールは以下の通りです。

• - サーブは上から打たず、下から行います。
• - ボールはバウンド後、最大2回までの返球が許されています。
• - ラリーは初めに4回を交互に行うことが定められています。最初の4回の中で失敗しても、試合には影響しません。

これらのルールにより、プレイの敷居が下がり、全ての参加者が楽しみながら技術を磨くことができるのです。

まとめ

テニピンは、軽量の道具とシンプルなルールのおかげで、誰もが気軽に取り組むことのできるスポーツです。運動能力に自信のない人々や、初めてラケットスポーツを体験する子どもたちにとって、有意義な取り組みと言えるでしょう。将来的には、テニピンを通じてラケットスポーツを愛する人が増えることが期待されています。

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