デクラン・ライス

デクラン・ライス（Declan Rice）

デクラン・ライスは、1999年1月14日にロンドン・キングストン・アポン・テムズ区で生まれたサッカー選手であり、現在はプレミアリーグのアーセナルFCに所属している。ポジションはミッドフィールダーおよびディフェンダーで、イングランド代表チームにも選出されている。彼の父方の祖父母はアイルランド・コーク県の出身であり、この背景からアイルランド代表としてプレーしていたが、2019年にイングランド代表としての道を選んだ。これは、彼のキャリアの大きな転機となった。

来歴

ライスは、サッカーキャリアをチェルシーFCのユースチームからスタートさせる。その後、2014年にウェストハム・ユナイテッドFCのユースチームに昇格し、U-23リーグで頭角を現していく。彼は2017年5月22日に行われたバーンリーFC戦で、途中選手としてプレミアリーグデビューを果たす。次のシーズンでは、若干18歳ながら、監督の交代に関わらず守備の要として活躍し、チームのトップリーグ残留に貢献する。

2018年から2019年にかけて、マヌエル・ペレグリーニの下で重要な役割を担い、2019年には初ゴールを記録した。特に、2019-20シーズンではリーグ戦全試合に出場し、タックルやインターセプト数でプレミアリーグトップ5に名を連ねる活躍を見せ、ウェストハムの「ハマー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。長年にわたって成長を続けたライスは、2023年7月にアーセナルFCへ移籍。移籍金は1億ポンドと報じられ、イングランド人選手としては史上最高額となった。

移籍後、ライスは早速アーセナルの一員として活躍を見せ、9月3日のマンチェスター・ユナイテッド戦では劇的な逆転弾を決め、移籍後初ゴールを挙げた。「UEFAチャンピオンズリーグ」デビューも果たし、同シーズンのパフォーマンスは高く評価され、2024年2月にはプレミアリーグ年間最優秀選手賞を受賞するに至る。また、2023-24シーズンにはPFA年間ベストイレブンにも選出された。

代表経歴

ライスはアイルランドの祖先を持ちながら、ユース世代ではアイルランド代表として活躍し、U-17やU-19代表では最優秀選手に選出されるなど、その才能が注目された。彼は2018年3月には19歳でフル代表デビューを果たし、2020年にはイングランド代表として初得点を記録。EURO 2020ではレギュラーとしてチームの準優勝に貢献し、2022年のカタールワールドカップメンバーにも選ばれた。2024年にはEURO 2024に向けた代表メンバーにもノミネートされており、これからの活躍が期待されている。

個人成績

クラブ及び代表で数多くの試合をこなしているライスは、これまで数多くのタイトルを獲得してきた。特にウェストハムではUEFAヨーロッパカンファレンスリーグを制覇し、アーセナルでもFAコミュニティ・シールドのタイトルを手に入れた。ライスのストイックな取り組みと技術の高さは、ファンだけでなく専門家からも高く評価されている。

彼の今後のさらなる成長が見込まれる中で、ライスはサッカー界での存在感をますます強めている。

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