デート・ア・ライブ

『デート・ア・ライブ』

『デート・ア・ライブ』（DATE A LIVE）は、橘公司による日本のライトノベルで、イラストはつなこが手がけています。この作品は富士見ファンタジア文庫から2011年3月より刊行が始まり、略称は「デアラ」です。

概要

本作は、橘にとって『蒼穹のカルマ』以来の長編作品となります。物語は「秘密組織のメンバーが真剣にギャルゲーに挑む」という設定を基に、全人類から排除の対象とされる強大な力を持つ精霊の少女と、普通の少年が織りなす交流を描いています。2019年3月までに、シリーズ全体で600万部以上が発行されていることが確認されているほど人気を博しました。

初巻の発行から、テレビCMなどのプロモーションが積極的に行われ、2011年11月には早くもアニメ化の企画が進められていることが発表されました。さらに、2013年からは短編『デート・ア・ライブ アンコール』や『デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット』といったスピンオフ作品も登場し、2022年には10周年を記念した『デート・ア・ライブ アナザールート』も刊行されました。

あらすじ

物語の舞台は西暦1981年。謎の生命体である精霊の出現によって引き起こされた巨大な災害、空間震が発生し始めてから約30年が経過した世界が舞台です。物語は西暦2011年に、妹と二人三脚で暮らす高校生・五河士道が、精霊と出会うところから始まります。士道は妹から、自分が精霊と交渉し、この世界と精霊の両方を救うことができる存在であると教えられます。その方法とは、精霊たちと「デート」を重ね、彼女たちを「デレ」させることでした。

士道は妹による厳しい訓練を受け、再び精霊の少女・十香と出会い、彼女に名前を付けます。物語は士道が様々な精霊とのデートを通じて、自身の出自や精霊の真実、そしてそれを巡る陰謀を知っていく様子を描いています。

登場人物

主要な登場人物をいくつか紹介します。

五河士道

本作の主人公で、普通の高校生。精霊との交渉役として特別な力を持っているが、彼の過去や家庭の事情を背負っています。優しさと純粋さを持つ彼は、精霊たちの絶望を理解し、それを解決しようと奮闘します。また、元々は男嫌いの精霊、誘宵美九と交渉するために女装するなど、ユニークな展開が見られます。

夜刀神十香

士道との出会いをきっかけに物語に加わる精霊の一人。彼女は美しい容姿を持つが、子供のような純粋さと未知の知識を併せ持っています。食べることに対する無限の情熱を持ち、士道との日常がコミカルに描かれる一方で彼女の持つ力の根源には深い秘密があります。

鳶一折紙

士道のクラスメイトであり、反社会的な精霊狩りを行う自衛隊の隊員である彼女は、士道に好意を抱いていますが、その感情は一筋縄ではいかないという複雑な面を持っています。

五河琴里

士道の義理の妹であり、物語の中で重要な役割を果たすサポートキャラクターです。彼女は士道に精霊との交渉を指示し、その様子を監視します。

精霊たち

本作に登場する精霊たちは、すべて元人間である彼女たちは様々な個々の特性や脅威を持っています。精霊同士の戦いやその影響が物語の重要な要素になっています。彼女たちの中には、反転した際に異なる人格を持つものもいます。

まとめ

『デート・ア・ライブ』は、精霊とのデートを通じて絆を深め、彼女たちの問題を解決しながら成長する青年の物語です。恋愛要素も含まれつつ、アクションやサスペンスも加わったストーリー展開が特徴であり、多くのファンを魅了してきました。

もう一度検索