ハッスル黄門

ハッスル黄門：茨城県を盛り上げたマスコットキャラクター

ハッスル黄門は、水戸黄門こと徳川光圀公をモチーフにした茨城県のマスコットキャラクターです。2005年に開催された全国健康福祉祭（ねんりんピック）茨城大会のマスコットとして、全国公募によって誕生しました。その後、様々なイベントや広報活動で活躍しましたが、2019年3月31日に惜しまれながら引退しました。

誕生と活躍

ハッスル黄門は、2007年のねんりんピック茨城大会を皮切りに、2008年の国民文化祭茨城大会、2009年の技能五輪アビリンピック茨城大会と、数々のイベントでマスコットキャラクターとして活躍しました。技能五輪では、手に持っていた茨城県の花であるバラを、「技」と書かれた旗に持ち替えるなど、イベントに合わせた演出も行っていました。

また、2010年には茨城空港のPRマスコットや、カルビーのポテトチップス茨城限定バージョンのパッケージにも採用されるなど、茨城県内を中心にその活動の幅を広げていきました。

意外なところでは、2008年にプロレスのリングに登場し、戦闘用バージョンに変身してデビューを飾ったり、2009年にはTBSの時代劇『水戸黄門』で水戸光圀を演じた里見浩太朗と対面するなど、話題性のある活動も展開しました。里見浩太朗との対面を機に、全国漫遊の旅に出かけると発表しています。

統一マスコットキャラクターへの道のり

しかし、ハッスル黄門は、その人気にも関わらず、茨城県を代表する統一マスコットキャラクターとして県から正式に認められるには至りませんでした。その理由は明らかにされていません。

2009年8月には秘書を登用し、マスコミへの露出を増やし、多忙な日々を送りました。この秘書は、ハッスル黄門と直接会話ができる唯一の人物とされ、常に彼の言葉を代弁していました。

2014年7月には、激しいダンスやパラグライダーなど、様々な活動が出来る「スーパーハッスル黄門」がお披露目されました。筑波山で修行をして頭巾を脱いだ姿という設定でした。

歴史

2005年
4月：「ねんりんピック茨城大会」のマスコットデザインを全国公募により決定。
12月：「ねんりんピック茨城大会」のマスコットの愛称公募で、「ハッスル黄門」に決定。
2007年11月10日：「ねんりんピック茨城大会」開催、大会マスコットとして活躍。
2008年
5月：茨城空港のPRマスコットに採用。
11月1日：「国民文化祭いばらき2008」開催、大会マスコットとして活躍。
11月22日：ハッスル・ツアー 2008 でリング・デビュー。
2009年
7月20日：里見浩太朗と対面。その後、全国漫遊の旅に出かける。
8月23日：秘書を登用し、「ハッスル黄門の諸国漫遊記」を開設。
10月23日：「ゆるキャラまつり in 彦根」に初参加。
10月25日：「技能五輪・アビリンピックいばらき大会2009」開催、大会マスコットとして活躍。
11月6日：フランスでよさこいソーランを披露。
2010年
1月28日：韓国に渡る。
9月19日：阪神甲子園球場に登場。
10月16日：「第5回ゆるキャラカップ in 鳥取砂丘」に初参加。
2014年7月10日：「スーパーハッスル黄門」を公開。
2019年3月31日：引退。

引退後

2019年3月31日、ハッスル黄門は惜しまれつつも引退しました。後任には、茨城県非公認キャラクターのねば～る君が就任し、「いばらきの魅力発信隊」として活動しています。

関連情報

ハッスル黄門は、数多くの地域やキャラクターと交流しました。

訪問した地域
日本各地（北海道、宮城、福島、栃木、群馬、千葉、埼玉、東京、神奈川、新潟、愛知、滋賀、京都、大阪、兵庫、鳥取、広島、福岡、沖縄）
海外（大韓民国、フランス）

出会ったキャラクター
うっさん（ねんりんピック北海道・札幌2009マスコットキャラクター）
コアックマ、アックマ
えべチュン
むすび丸（宮城県観光PRキャラクター）
ルリちゃん（栃木県のマスコット）
ぐんまちゃん（群馬県のマスコット）
カナロコ星人（神奈川新聞マスコットキャラクター）
はち丸（名古屋開府400年マスコット）
* フータくん（福岡タワーマスコットキャラクター）

ハッスル黄門は引退しましたが、その功績は色褪せることなく、茨城県民の記憶に残り続けるでしょう。

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