バクチ・ダンサー

DOES 10thシングル「バクチ・ダンサー」：銀魂とのコラボレーションが産んだ大ヒット

2010年4月21日、DOES(ドーズ)は10作目のシングル「バクチ・ダンサー」をキューンレコードよりリリースしました。前作からわずか2ヶ月という短いスパンでのリリースは、この楽曲が特別な意味を持つことを示唆しています。

このシングルは、同年4月24日に公開されたアニメ映画『劇場版 [[銀魂 新訳紅桜篇]]』の主題歌として書き下ろされたもので、オープニングテーマ「バクチ・ダンサー」とエンディングテーマ「僕たちの季節」の2曲が収録されています。DOESにとって『銀魂』とのタイアップは3度目となり、初の映画主題歌ということもあり、大きな注目を集めました。

リリース形態は、初回生産限定盤（銀魂盤）と通常盤の2種類。初回限定盤には、『銀魂』のイラストが描かれたデジパックジャケットに加え、過去に同アニメのテーマソングとして使用された「修羅」と「曇天」の2曲がボーナスとして収録されました。通常盤も初回仕様として『銀魂』の描き下ろしアナザージャケットが封入され、ファンにはたまらない仕様となっています。

銀魂盤は、映画公開に合わせての発売ということもあり、多くの店舗で完売する事態に。そのため、急遽アンコールプレスが行われるほどの大きな人気を博しました。これは、楽曲のクオリティと『銀魂』という人気アニメとの相乗効果によるものと言えるでしょう。

その人気は、セールスにも如実に表れています。初動売上は3万3164枚を記録し、自己最高初動売上を更新。オリコンウィークリーチャートでは、DOESとして初めて3週連続でTOP10入りを果たす快挙を成し遂げました。更には、2010年の年間チャートでも76位にランクインし、同バンド初の年間トップ100入りも達成しています。

2015年1月時点では、この「バクチ・ダンサー」はDOES最大のヒット曲であり、『銀魂』のタイアップ曲の中でも最大のヒットを記録した楽曲となっています。この楽曲の成功により、DOESは2010年4月30日放送のテレビ朝日『ミュージックステーション』に初出演を果たしました。番組内でのパフォーマンスでは、演奏終了後に興奮したメンバーがベースの赤塚さんがドラムセットに登ったり、ボーカルの氏原さんがアンプを倒したりする場面もありましたが、これは放送ではカットされたようです。

楽曲解説

バクチ・ダンサー

映画『劇場版 [[銀魂 新訳紅桜篇]]』主題歌
テレビ東京系アニメ『よりぬき[[銀魂さん]]』オープニングテーマ

タイトルの「バクチ」は、本来「博打」を意味する言葉ですが、氏原さんが辞書を引いた際に「驀地（ばくち）」という言葉を知り、まっしぐらに突き進むという意味合いで「驀地」を採用したとされています。歌詞の中には、劇中のキャラクター・高杉晋助のモデルとなった高杉晋作の諱である「春風」も登場します。また、プロ野球・横浜DeNAベイスターズの入江大生投手が自身の登場曲として使用していることでも知られています。

僕たちの季節

映画『劇場版 [[銀魂 新訳紅桜篇]]』エンディングテーマ
テレビ東京系アニメ『よりぬき[[銀魂さん]]』エンディングテーマ

カップリング曲にも関わらず、PVが制作されている楽曲です。PVに登場するロボットの名前は「モノタリナイクン」と呼ばれています。

曇天、修羅

「曇天」はテレビ東京系列放送『銀魂』第5期オープニングテーマ(100話 - 125話)
「修羅」はテレビ東京系列放送『銀魂』第5期エンディングテーマ(50話 - 62話)

これら2曲は、初回生産限定盤（銀魂盤）にのみ収録されています。

収録アルバム

「バクチ・ダンサー」と「僕たちの季節」は、以下のアルバムに収録されています。

『SINGLES』
『MODERN AGE』
『Neo Armstrong Cyclone Jet Armstrong Best』
『銀魂BEST2』

その他

[ЯeaL]が、2020年9月16日発売の2ndフルアルバム『ライトアップアンビバレンツ』に「バクチ・ダンサー」をボーナストラックとしてカバー収録しています。

「バクチ・ダンサー」は、DOESの代表曲であり、アニメとのタイアップによって大きな成功を収めた楽曲として、日本の音楽史にその名を刻みました。

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