バズフィード

バズフィードの概要

バズフィード（BuzzFeed, Inc）は、アメリカ合衆国に拠点を置くオンラインメディアで、幅広いジャンルの情報を提供しています。創業当初はエンターテイメントを中心としたコンテンツが多かったものの、最近ではシリアスなジャーナリズムやルポルタージュにも力を入れ、政治、ビジネス、動物、DIYなど、多岐にわたるトピックを扱うグローバルメディアとして成長を遂げました。

歴史的背景

バズフィードは、2006年にジョナ・ペレッティによって設立されました。当初の目的は、インターネット上でのコンテンツのシェア状況を調査することでしたが、2011年に編集長としてベン・スミスを迎えたことで、メディアの方向性が大きく変わります。2012年には、Kingfish Labsを買収し、2014年にはバズフィード・モーション・ピクチャーズを立ち上げ、長編動画制作を始めました。さらに、2016年には日本版のサービスもスタートしました。

2017年には、売上高が目標を下回ったため、株式公開が延期される見込みとなり、2020年にはハフポストを買収するなど、メディア業界での大きな動きを見せています。特に、2021年には、ウイグル問題に関する報道でピューリッツァー賞を受賞するなど、国際的なジャーナリズムの分野で高く評価されています。

資金調達とビジネスモデル

バズフィードは2014年に、Andreessen Horowitzから5000万ドルの資金調達を成功させ、企業の評価額はおおよそ8億ドルに達したとされています。バズフィードの広告モデルは、バナー広告ではなくネイティブアドを採用しており、自社コンテンツに統合された形で広告を掲載しています。これにより、ユーザーにとっては、コンテンツとしての一体感が保たれ、より自然に広告を見ることができるようになっています。

コンテンツとコミュニティ

バズフィードでは、スタッフによる記事だけでなく、コントリビューターやコミュニティメンバーによるコンテンツも日々配信されています。人気のフォーマットにはクイズ形式やリスト形式があり、エンターテイメント寄りのバイラルコンテンツから、深く掘り下げたニュースや報道へと幅広く展開されています。また、2013年には「コミュニティ」セクションが導入され、ユーザー自身がコンテンツを提供できる仕組みが整えられました。

動画コンテンツ

バズフィードはオリジナルの動画コンテンツも展開しており、ロサンゼルスに制作スタジオを持っています。特にバズフィード・ビデオでは、さまざまな番組を制作しており、YouTube上の登録者数も640万人を超え、25億回以上の視聴を記録しています。バズフィードはまた、特定のテーマに特化した動画チャンネルも運営しており、多様な視聴者層に向けたコンテンツを展開しています。

テクノロジーとデータドリブン

バズフィードは、ソーシャルメディアを介して広がるコンテンツ作りに注力しており、社内チームによるデータ解析を通じてコンテンツの効果を測定し続けています。2014年には、コンテンツの75%がPinterest、Twitter、Facebookといったプラットフォームからのアクセスを得ており、これらのSNSを利用したトラフィック獲得が重要な戦略となっています。

まとめ

バズフィードはエンターテイメントから真剣な報道まで、幅広いコンテンツを提供するオンラインメディアであり、今後の展開にも期待が寄せられる存在です。

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