バランタイン

バランタイン：スコットランドが生んだ名門ブレンデッドウイスキー

バランタインは、世界中で愛されるスコッチウイスキーの代表的な銘柄です。その歴史は、19世紀半ば、スコットランドの小さな食料品店から始まりました。創業者のジョージ・バランタインは、13歳でエディンバラの食料品店に奉公に出た後、独立。持ち前の才能と努力で、食料品と酒を扱う店を成功させます。

1869年、ジョージはブレンデッドウイスキーの製造に着手。当時、ブレンデッドウイスキーはまだ新しいものでしたが、彼の卓越したブレンディング技術はたちまち高い評価を受けました。様々なモルト原酒を巧みに組み合わせることで、複雑で奥深い味わいを生み出すことに成功したのです。

その品質の高さが認められ、1895年にはイギリスのヴィクトリア女王より王室御用達のお墨付きを授かります。これは、バランタインの品質と名声を世に知らしめる大きな出来事となりました。

その後、バランタイン社は幾度かの経営権の移転を経て、現在のペルノ・リカール傘下となりましたが、ブランドとしてのバランタインの地位は揺るぎないものとして現在に至っています。日本においては、サントリーグループが輸入・販売を行い、広く親しまれています。

バランタイン17年：伝説の「魔法の7柱」

バランタインの中でも特に有名なのが「バランタイン17年」です。1937年、マスターブレンダーのジョージ・ロバートソンによって生み出されたこのウイスキーは、厳選された7種類のモルト原酒をブレンドした傑作として知られています。この7つのモルト原酒は、「魔法の7柱」と呼ばれ、バランタイン17年の複雑で深みのある味わいを作り上げる重要な要素となっています。これらの原酒は、スキャパ、プルトニー、バルブレア、グレンカダム、グレンバーギ、ミルトンダフ、アードベッグなど、スコットランド各地の蒸留所から厳選されたものです。

多様なラインナップ：様々な好みに対応

バランタインは、幅広いラインナップを展開しています。熟成年数や製法の異なる様々なウイスキーが用意されており、初心者から熟練者まで、それぞれの好みに合った一本を見つけることができるでしょう。

現在、日本国内で正規に流通している主なラインナップには、以下のものがあります。

バランタイン30年
バランタイン21年
バランタイン17年
バランタイン17年 トリビュートリリース・リミテッドエディション（日本限定販売・数量限定）
バランタイン・マスターズ
バランタイン12年
バランタイン7年
バランタイン・バレルスムース
* バランタイン・ファイネスト

それぞれのウイスキーは、熟成年数やブレンドによって異なる風味と特徴を持っています。

受け継がれる伝統と革新

バランタインの歴史は、創業者の情熱と、歴代のマスターブレンダーたちの卓越した技術によって築き上げられました。ジョージ・バランタイン、ジョージ・ロバートソン、ジャック・ガウディー、ロバート・ヒックス、サンデー・ヒスロップといった名だたるブレンダーたちが、伝統を守りながら常に革新を追求し、バランタインの品質を高く保ち続けてきました。

これからも、バランタインは、その伝統と革新の精神を受け継ぎ、世界中の人々に愛されるウイスキーであり続けることでしょう。

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