パンドン

パンドンの概要

パンドンは、特撮テレビドラマ『ウルトラセブン』をはじめとするウルトラシリーズに登場する架空の怪獣であり、別名では双頭怪獣として知られています。このキャラクターは様々な作品に亘り登場しており、視聴者に大きな印象を与えています。

初登場

パンドンは『ウルトラセブン』の第48話「史上最大の侵略（前編）」と第49話「史上最大の侵略（後編）」に雷光を伴って出現しました。宇宙の侵略者ゴース星人により、大型宇宙艇で地球に連れて来られた怪獣であり、特徴的なのはその左右にある2つの顔と嘴から吐く高熱の火炎です。体色は赤色で、双頭の構造には独自のデザインが施されており、多くの怪獣ファンの心を掴んでいます。

戦闘シーン

ドラマのストーリーにおいて、パンドンはウルトラセブンと壮絶な戦闘を繰り広げました。セブンは当時過労状態であり、満足に戦えない状態でしたが、パンドンはその状況を利用して一時的に優位に立ちました。しかし、セブンの仲間であるアンヌが操るウルトラホーク3号からの援護を受けて、状況は一変します。セブンは力を振り絞り、アイスラッガーを用いて反撃に転じ、最終的にパンドンを倒しました。首や手足が切断される過程は視聴者に強烈な印象を与え、そのデザインの巧妙さも相まって、パンドンの人気は急上昇しました。

改造と復活

倒れたパンドンは、ゴース星人によって回収され、義手と義足が取り付けられ、改造パンドンとして再登場します。この新たな形態では、元々の2本指の手が5本指に変わり、機械化された身体を持つことになりましたが、この改造により動きは鈍くなりました。改造後のパンドンは、前回の戦闘での経験をもとに、またセブンとの最終決戦を迎えることになりました。

他の作品での登場

パンドンは『ウルトラマンメビウス外伝 超銀河大戦』や『ウルトラマンタイガ』など、数多くの作品において再登場します。特に『ウルトラマンタイガ』では、特殊な理由により登場し、ウルトラマンと対峙しました。ただし、彼の存在は作品ごとに異なる側面を見せており、パンドンそのものの印象も変容していきました。

デザインと制作

パンドンのデザインは、池谷仙克によって担当されました。初期には異なる形状をもったデザインが存在しており、後の改修によって今日知られる形に落ち着きました。また、スーツアクターには西京利彦が起用され、以降も多くの作品で彼の演技が続きます。特撮の技術が進化していく中で、彼のキャラクターはさらに多くのファンを魅了し続けています。

まとめ

パンドンはウルトラシリーズにおける重要なキャラクターであり、その複雑な経歴や魅力的なデザインにより、視聴者に強烈なインパクトを残しました。今後も新たな作品での登場や進化が楽しみな怪獣の一体と言えるでしょう。

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