ビバ!タカラジェンヌ

ビバ!タカラジェンヌの歴史と言い伝え

『ビバ!タカラジェンヌ』は、1980年から2023年9月25日まで放送された宝塚歌劇団に特化した情報番組です。この番組は、ラジオ関西の人気コンテンツとして43年以上にわたって愛されてきました。放送時間は、2014年4月からは毎週月曜日の20時から20時30分とされ、それ以前は日曜日の19時から19時30分に設定されていました。番組の初期には、深夜の23時からの放送も行われていましたが、特別な選挙特番などにより時間が変更されることもありました。

番組のスタートからパーソナリティを務めていたのは、元ラジオ関西アナウンサーの小山乃里子です。彼女が宝塚の魅力に触れたのは、偶然鳳蘭と仕事をした際のことでした。その経験を通じて、彼女は宝塚歌劇団のファンとなり、番組の進行を担うことになりました。

『ビバ!タカラジェンヌ』は、全国のラジオ局の中でも特にユニークな存在です。宝塚歌劇団のファンをターゲットにした番組は少なく、毎回、選ばれたタカラジェンヌが登場します。彼女たちは、最近の舞台の話やプライベートな話題をリスナーと共有し、互いに盛り上がります。この中で、出演者の紹介方法も特徴的で、「ゲストは×組の○○○○さん、△△ちゃんです」と、必ず彼女たちのニックネームを添えて紹介するスタイルを貫いています。

同様のテーマを持つ番組に『タカラヅカ・カフェブレーク』があります。この番組では現役の男役が多く登場するのに対し、『ビバ!タカラジェンヌ』ではOGや現役の娘役もゲストとして迎えていました。リスナーからの要望に応じて、毎月第2日曜日には舞台音源を流すリクエスト特集が行われ、また第4日曜日にはOGがゲストとして参加する企画もありました。このように、ファンとのインタラクションを大切にした番組構成が魅力的です。

2023年3月、小山乃里子は勇退し、4月からは新たに木村三恵がパーソナリティを引き継ぎました。しかし、同年9月25日の放送をもって番組は最終回を迎えました。1980年のスタートから続いたこの番組は、多くのファンの温かい支持の中、長い歴史に幕を下ろしました。『ビバ!タカラジェンヌ』の終了は、宝塚ファンにとって寂しい出来事であることは間違いありませんが、その歴史と魅力は永遠に色褪せることはないでしょう。

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