ピティナ・ピアノコンペティション

ピティナ・ピアノコンペティションについて

ピティナ・ピアノコンペティションは、一般社団法人全日本ピアノ指導者協会（PTNA）が主催する、日本最大級のピアノコンクールです。このコンペティションは、1977年から毎年開催され、全国各地から参加者が集まります。2023年度の参加者数は4万5千人を超え、年々規模が拡大しています。

概要

コンペティションは例年5月下旬に予選が開始され、全国各地で行われる予選を経て、8月下旬には全国決勝大会が開催されます。この大会は、第一生命ホールのような著名な会場で行われ、特級のファイナルでは新日本フィルハーモニー交響楽団との共演によるピアノコンチェルトが演奏されます。特級部門では、聴衆の投票により聴衆賞が決定され、優れた演奏が称えられます。また、2018年度からは特級のファイナルもサントリーホールにて実施されています。特級グランプリには文部科学大臣賞も授与され、受賞者は大きな名誉を得ることができます。

歴史

ピティナ・ピアノコンペティションの歴史は1977年に遡ります。第1回PTNAヤングピアニスト・コンペティションが開催され、その後ピティナ・コンペティションと改名されました。1990年にはシニア部門が設けられ、これが後にグランミューズ部門に改名されます。1991年には新課題曲作品賞が新たに創設され、1994年には参加者数が2万人を超えました。

さらには1996年にコンチェルト部門が設立され、2002年には聴衆賞が導入されて投票による評価が始まりました。また、2003年には全ての部門で参加者数が3万人を超え、2008年には4万人に達しました。特級ファイナルは2018年度からサントリーホールで開催されています。

開催部門

コンペティションには複数の 部門が設定されています。以下は代表的な部門の概要です。

• - ソロ部門

年齢に応じた11段階（A2、A1、B、C、D、E、F、Jr.G、G、グランミューズG、特）からなる部門です。各参加者は合格ラインに達すると合格証書が授与されます。

• - デュオ部門

連弾や2台のピアノを使用した演奏を含む部門で、年齢や形式に応じて8段階に分かれています。

• - グランミューズ部門

中学生以上のピアノ愛好者を対象とし、A1からD（デュオ）に至るさまざまなカテゴリが存在します。

特級グランプリ受賞者

歴代の特級グランプリ受賞者は以下の通りです。

• - 1990年 - 該当者なし
• - 1991年 - 村上巌
• - 1992年 - 佐藤美香
• - 1993年 - 樋口あゆ子
• - 1994年 - 春原恵子
• - 1995年 - 弓削田優子（第1席）、小杉真二（第2席）
• - 2015年 - 篠永紗也子
• - 2023年 - 鈴木愛美
• - 2024年 - 南 杏佳

等、多くの優秀なピアニストが名を連ねています。このコンペティションは、ピアノ技術の向上を目指す多くの若者にとって、重要なステップとなり続けています。

関連項目

• - 全日本ピアノ指導者協会

ピティナ・ピアノコンペティションは、日本の音楽教育と才能育成に貢献しており、未来を担う若者たちを輩出し続けています。

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