ファミコンミニ

ファミコンミニ（FAMICOM MINI）

ファミコンミニは、懐かしいファミリーコンピュータのゲームソフトを任天堂がゲームボーイアドバンス向けに移植したシリーズです。このシリーズは、ファミリーコンピュータ誕生20周年を記念して2004年に発表され、合計で30本ものタイトルが登場しました。

概要

ファミコンミニでは、オリジナルのゲームソフトがそのまま移植されており、内容にアレンジは施されていません。オリジナルゲームが2人用プレイに対応している場合、ゲームボーイアドバンスを2台使っての同時または交互プレイも楽しめます。さらに、ワイヤレスアダプタを使用すると1カートリッジでの通信プレイも可能です。通信モードを解除することで、両方のプレイヤーが個別に1人プレイを行うこともできます。

ただし、移植に伴い解像度調整が行われています。ファミリーコンピュータが256×240ドットに対し、GBAは240×160ドットのため、通常は縦を3/4に縮小し、画面周囲の情報はアナログテレビで表現されていなかったため問題が少ないとされています。加えて、キャラクターの縮小やドットパターンの調整もなされています。

発売にあたっては、テレビCMも盛んに放映され、コインランドリーや駅のホームなどでプレイするシーンが描かれ、有名人の出演も話題を呼びました。このシリーズはほぼ原作のグラフィックを忠実に再現し、また新たな体験を提供しています。

タイトルラインアップ

ファミコンミニのタイトルには、数々の名作が含まれています。第1弾と第2弾はそれぞれ異なるタイトルが揃っており、例えば『スーパーマリオブラザーズ』や『ドクターマリオ』などが人気を集めました。特に『スーパーマリオブラザーズ』は、2003年に行われた「ホットマリオキャンペーン」の景品でもありました。

ディスクシステムセレクション

2004年8月には、「ディスクシステムセレクション」としてディスクシステム向けの作品も移植されました。このシリーズでは、初めて対象年齢を示すCEROの表記がついた作品も含まれています。

景品の提供

ファミコンミニの関連商品として、抽選で景品が提供されたこともありました。『機動戦士Ζガンダム・ホットスクランブル』などのゲームから抽選で選ばれた応募者には特別なプレゼントが送られました。

海外展開

ファミコンミニは日本国内でのリリースにとどまらず、北米では「Classic NES Series」、ヨーロッパでは「NES Classics」という名称で展開されました。これらのシリーズは、ファミリーコンピュータのソフトを日本国外版のNintendo Entertainment System向けにアレンジしたものです。

ディスクシステムの再現

特筆すべきは、ディスクシステムセレクションに盛り込まれたロード画面や起動画面の再現です。ゲームボーイアドバンス本体の特定の操作を行うことで、ディスクシステムの懐かしい雰囲気を味わうことができます。これは、昔のファンにとって嬉しいポイントです。

ファミコンミニは、ゲームボーイアドバンス向けにファミリーコンピュータの名作を甦らせ、懐かしさと新たな楽しみを提供する素晴らしいプロジェクトでした。

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