フック星人

フック星人について

フック星人（フックせいじん）は、特撮テレビドラマ『ウルトラセブン』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の宇宙人であり、別名を集団宇宙人と称されています。英語では「ALIEN HUK」「FUK」「HOOK」「ALIEN HOCK」など、表記のバリエーションがあります。

特徴

フック星人は集団で行動し、特に夜行性であるため、強い光に対しては極端に弱い特性を持ちます。視覚は退化していますが、聴覚は非常に発達しており、メンバー同士はテレパシーを用いてコミュニケーションをとることができます。指先からは白い硬直ガスを放ち、これを利用して敵を immobilize させることも可能です。

『ウルトラセブン』での登場

フック星人は『ウルトラセブン』第47話「あなたはだぁれ？」に登場します。このエピソードでは、彼らは東京K地区のふくろう団地の地下に侵略基地を建設し、居住区としての顔を隠し、地元住民に化けて生活しています。昼間は地下に隠れ、夜になると偽の団地を地上の本物の団地と入れ替え、住民15,000人を催眠状態にして何事もなかったかのように見せかけていました。

入れ替えの様子は3D映像で隠蔽され、外部の地球人には視認できないようにされていましが、深夜に帰宅したサラリーマンの佐藤によって異変が察知され、ウルトラ警備隊の調査が行われ、彼らの計画の全貌が明らかになります。

戦闘シーンとその結末

フック星人はウルトラセブンにも3体で挑戦しますが、その身軽な動きや幻覚を駆使して立ち向かいます。しかし、ウルトラセブンによるボディスパークを受け、即座に弱体化。最終的には「スリーワイドショット」と呼ばれる攻撃により、彼らは一掃されてしまいます。彼らが呼び寄せた球体宇宙船も、ウルトラホーク1号と3号によってすべて撃墜されました。

他の作品における登場

フック星人は『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』や『ウルトラマンジード』、『ウルトラマンタイガ』など、他のウルトラシリーズにも登場しています。特に、ウルトラマンジードでは強力な催眠ガスを放つ宇宙植物を違法に栽培していたといった設定が見られ、逮捕されるシーンがあります。

また、『ウルトラマンタイガ』では、暗黒星人と共謀し、地球の混乱を企てる姿が描写されています。このように、フック星人は様々な形でウルトラシリーズに登場し続け、異なるストーリー展開を見せています。

制作背景

フック星人のスーツアクターを務めたのは小宮スポーツセンターのトリオで、マスクは高山良策が製作したもので、3体分が制作されました。ロケ撮影は神奈川県横浜市のたまプラーザ団地で行われ、エピソードの放送前にはスタッフとキャストが団地の子供たちと交流するというエピソードもあります。

フック星人の存在は、特撮ファンやウルトラシリーズにおける伝説的なキャラクターとして多くの人々の記憶に残っています。

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