フットサル

フットサル (Futsal) とは

フットサルは、サッカーに類似した室内で行われる競技であり、南米のサロンフットボールや英国のインドアサッカーがその起源とされています。1989年に国際サッカー連盟 (FIFA) の管理下に置かれ、1994年には世界共通のルールが整備されました。ユースオリンピックでは、2018年のブエノスアイレス大会から正式な競技種目として認められています。フットサルは、子供から大人まで誰でも楽しむことができる競技です。

名称の由来

フットサルという名称は、スペイン語の「fútbol (サッカー)」および「salón (室内)」の合成語で、「fútbol de salón」や「fútbol sala」から省略されて定着しました。これにより、室内サッカーとして多くの国で認識されています。

歴史

フットサルの成立過程には二つの説があります。一つは、ウルグアイで1930年に考案されたサロンフットボール。これが南米全域に広まり、1961年には国際サロンフットボール連盟が設立されました。もう一つは、イギリスを起源とするインドアサッカーで、欧州やアメリカに広まりました。FIFAは1989年に初の世界大会を開催し、1994年に「フットサル」として競技名を改めました。

ルール

フットサルの競技が行われるピッチは、通常38から42メートルの長さと、18から25メートルの幅を持ちます。ボールは、外周62から64センチメートル、重さは400から440グラムで、特定の空気圧を持たなければなりません。また、各チームは最大5人、うち1人がゴールキーパーとして競技します。

競技中の交代は制限されず、選手が退場した場合でも、一定の条件を満たせば補充が可能です。試合は前後半20分ずつの計40分で行われ、得点はボールが完全にゴールラインを越えることで認められます。

各国のフットサル

• - ブラジル: サッカーよりも身近なスポーツとして広まり、数多くのプロ選手がフットサルからキャリアをスタート。コパ・アメリカ・デ・フットサルなどで数多くのタイトルを獲得。
• - スペイン: 「フットボル・サラ」として知られ、国内リーグLNFSでは多くの強豪チームが優勝歴を持っています。
• - ポルトガル: ベンフィカやスポルティングなどのプロクラブがリーグを形成し、毎年多くの選手がスペインに移籍。
• - ドイツ: フットサルの普及は遅いが、プロ選手権が設立され、少しずつ認知度が上がっています。
• - イタリア: 「カルチェット」として知られ、プロリーグが存在。サッカー人口の中でフットサルの人気も増しています。
• - オランダやアメリカ: 各国独自の形式でインドアサッカーが行われており、フットサルの普及が求められています。

日本におけるフットサル

日本でもフットサルは広まりを見せ、FIFAフットサルワールドカップやアジア選手権が国内で行われるようになりました。また、フットサルをテーマにした小説や漫画、ゲームなど、多様なメディアでも取り上げられています。

フットサルは今後さらに成長する可能性を秘めたスポーツであり、競技人口の拡大とともに、さまざまな国で愛され続けています。

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