ブウェーのビヤビヤ

「ブウェーのビヤビヤ」は、所ジョージが1998年3月1日にリリースした通算29枚目のシングルです。この楽曲は、フジテレビ系アニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』（通称：こち亀）の4代目エンディングテーマとして、1998年3月1日から1999年3月21日まで使用されました。

楽曲の特徴

表題曲「ブウェーのビヤビヤ」は、その独特なタイトルと歌詞が印象的です。歌詞には「亀有」という地名が登場し、アニメの舞台である亀有の雰囲気を醸し出しています。この曲の特徴は、何と言っても擬音語の多用です。「ビヤビヤ」や「パビヤー」といった、所ジョージ独自の擬音が多く盛り込まれており、聴く人に強いインパクトを与えます。

こち亀との関係

所ジョージは、『こち亀』と深い関わりを持っています。1978年には、同作のイメージソング「こちら葛飾区亀有公園前派出所異常なし!」の作詞・作曲を手がけており、原作者の秋本治とも親交があります。また、単行本19巻の巻末には所ジョージからのコメントが寄せられています。

作中では、主人公の両津勘吉が両津カイマラヒラと名乗り、日本アロハシャツ普及委員会の会長を務めていた際に、「日本一アロハシャツが似合う男」と評され、同会のテーマソング制作を依頼されるという場面もあります。これは、所ジョージが「ブウェーのビヤビヤ」で示したユニークな音楽性と、アニメへの貢献に対する敬意の表れと言えるでしょう。

アニメーションとの融合

『こち亀』のエンディングアニメーションでは、主人公の両津勘吉が歌詞に出てくる擬音の立体文字の横で、歌詞に合わせて動き回るというユニークな演出がなされました。この演出は、擬音語によって両津の強靭な体力や行動力を表現しており、楽曲の世界観を視覚的に強調しています。

また、エンディングアニメーションの終盤には、アニメキャラクター化された所ジョージがワンカットだけ登場するというサプライズもありました。さらに、コーラスには柴田理恵が参加しており、エンディングアニメーションには柴田らしき女性がステージ衣装（ドレス）を着て登場しています。ちなみに柴田理恵は、ドラマ版では両津の母親である両津よね役を演じています。

こぼれ話

所ジョージが『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』に出演した際、浜田雅功から「どんな歌なんですか？」と問われた際には、「カラオケで歌えない歌」と答えています。しかし実際には、この曲はカラオケにも収録されており、そのユニークさを体験できるようになっています。

収録曲

1. ブウェーのビヤビヤ
2. 入り口は出口です
3. ブウェーのビヤビヤ（voxless vers.）

収録アルバム

『NOW AND THEN '77-'82&'96-'98』（#1、#2）
『所ジョージ ゴールデン☆ベスト』（#1、#2）
* 『こち亀百歌選』（#1）

「ブウェーのビヤビヤ」は、所ジョージのユニークな音楽性と、『こち亀』の世界観が見事に融合した、非常に印象的な一曲です。独特な擬音とコミカルなアニメーションが組み合わさり、多くの視聴者の記憶に残る作品となりました。

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