ブラガンサ

ブラガンサ：ポルトガル北東部の歴史都市

ブラガンサ（Bragança）は、ポルトガル北東部、トラス・オス・モンテス地方に位置する都市であり、ブラガンサ県の県都です。人口は約3万5千人、面積は1,173.6平方キロメートル。サボル川の支流沿い、クレブラ山地の南に位置し、ポルトから約255キロ、リスボンから約515キロ、スペイン国境からわずか22キロという立地です。

地理と気候

ブラガンサは内陸部に位置するため、気候は大陸性気候の影響を受け、長く厳しい冬と短く暑い夏が特徴です。冬には雪が降り、数ヶ月間積雪が見られることもあります。1月の平均最高気温は6℃前後、8月の平均最高気温は28℃前後。年間降水量は約743ミリです。2005年には、ポルトガル全土が深刻な干ばつに見舞われ、ブラガンサも水源の枯渇と森林火災に苦しみました。

歴史

古代、この地はケルト人の都市であり、女神にちなんでブリガンティア（Brigantia）と呼ばれていました。後にラテン語化され、ブラガンサという名になりました。17世紀から20世紀にかけてポルトガル王室を輩出したブラガンサ家の本拠地であり、ブラジル皇帝も輩出しています。現在、城址として残るブラガンサ家の城は、この地の歴史を物語っています。また、ブラガンサはかつてトラス・オス・モンテス県の県都でもありました。

みどころ

ブラガンサには、歴史的な建造物や美しい景観が数多くあります。

ドムス・ムニシパリス: 12世紀に建てられたポルトガル最古で最大の市庁舎。ロマネスク様式の建築が特徴です。
ブラガンサ大聖堂: ルネサンス様式の美しい聖堂。
* ブラガンサ城: 保存状態の良い旧城壁は、川と市街を見下ろす絶景ポイントです。

教育

市内には、高等教育機関としてインスティトゥト・ポリテークニコ・デ・ブラガンサがあります。

経済

ブラガンサ地域では、オリーブオイル、穀物、クリ、家畜（特にヒツジ）の生産が盛んです。しかし近年、村の過疎化と高齢化が深刻な問題となっています。子供の数が減少し、多くの村で学校の定員割れや廃校が相次いでいます。

ブラガンサは、豊かな歴史と自然に彩られた魅力的な都市ですが、過疎化という課題に直面しています。今後の持続可能な発展が期待されています。

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