プラマイ

aikoの2015年11月18日リリースのシングル「プラマイ」は、前作「夢見る隙間」から約7ヶ月ぶりの作品であり、彼女にとって30代最後のシングルとなりました。ポニーキャニオンから発売されたこのシングルには、表題曲「プラマイ」の他に、「合図」と「4秒」の2曲が収録されています。

表題曲の「プラマイ」は、NHK BSプレミアムで放送されたテレビドラマ『仮カレ♡』の主題歌として書き下ろされました。この曲は、恋愛における感情の揺れ動きを、プラスとマイナスの感情の繰り返しとして表現しています。喜びや幸せ、そして不安や悲しみなど、複雑に絡み合う感情を繊細な言葉選びとメロディーで紡ぎだした楽曲となっています。ミュージックビデオは、別れた恋人に執着し、ストーカーじみた行動をとってしまう女性の姿を描いた、ドラマ仕立ての内容となっています。aikoの表現力の高さが際立つ、聴く者の心に深く突き刺さる作品と言えるでしょう。

もう1つの注目曲は「合図」です。こちらは、東映配給の映画『先輩と彼女』の主題歌に起用されました。映画のストーリーとシンクロするように、恋の始まりや進展、そして別れなど、様々な感情が凝縮された楽曲となっています。「プラマイ」とはまた違った恋愛模様を描いており、aikoの幅広い表現力の片鱗を垣間見ることができます。

そして、「4秒」はシングルのジャケット写真公開と同時に発表された新曲です。詳細な情報については公開されていませんが、他の2曲と同様にaikoの繊細な感性が光る楽曲であることは間違いありません。

初回限定盤には、通常盤にはない特典として、カラートレイと8ページのブックレットが同梱されています。ブックレットには、楽曲の制作過程やaiko自身のコメントなどが掲載されていると考えられ、ファンにとっては貴重なアイテムとなっています。

「プラマイ」は、aikoのキャリアの中でも重要な1枚と言えるでしょう。30代最後のシングルという節目の作品であり、恋愛における複雑な感情を丁寧に描き出した楽曲は、多くのリスナーの共感を呼びました。また、ドラマや映画の主題歌に起用されたことからも、その高い音楽性が評価されていることが分かります。aikoの音楽世界を深く知りたい方、そして恋愛の機微を繊細な音楽で味わいたい方にとって、必聴のシングルと言えるでしょう。

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