プロール

プロール（Prowl）: トランスフォーマーの戦略家

プロールは、ハズブロとタカラ（現・タカラトミー）によるロボット玩具シリーズ「トランスフォーマー」において特に人気の高いキャラクターです。彼はパトカーに変形する最初のロボットとして知られており、その姿はトランスフォーマーシリーズだけでなく、後に発表される勇者シリーズやマシンロボの定番モチーフともなりました。また、彼の顔はサイバトロンマークのデザインのインスピレーション源とも言われています。

G1の登場

プロールは、アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』の第1話「地球への道」において初めて登場しました。英語版ではマイケル・ベルが声を担当し、日本語版では石井敏郎と難波圭一が演じました。彼はサイバトロンの軍団に属する戦略家で、フェアレディZ・S130型のパトロールカーに変形します。イギリス版コミックでは副官という設定も持っています。

性格と特徴

プロールは、慎重で忍耐強く、任務に対して忠実な性格の持ち主です。彼は論理的な思考を持ち、混戦時でも戦況を読み取る能力に長けていますが、突発的なトラブルには弱い一面もあります。他のトランスフォーマーと同様に武器を持っており、セミオートマチックライフルが主な武器です。また、彼のカーモードではフロントから小銃を展開することができ、両肩には玩具では「有線式焼夷ミサイルキャノン」が装備されていますが、アニメではその姿は描かれていません。

活躍の場面

プロールの活躍は第1話から始まり、外宇宙へのエネルギー探索を提案します。その後、彼は前線で戦闘を行うことが多く、時には戦略家としての役割を果たすこともあります。第5話「メガトロンの帰還」では、ストリークと共にデストロンを追跡する姿が描かれ、バトルコンピュータがダウンするとチップのパソコンと接続し反撃に転じます。さらに、第11話「フランケンシュタイン・スパイク」では、負傷したスパイクを病院に運ぶために先導役を務めました。

トランスフォーマー ザ・ムービー

映画版では、プロールは地球のサイバトロンシティに向かう途中でデストロンに襲われることになります。彼はゴングが倒れた後、応戦しますが、スカベンジャーの攻撃を受けて死亡する運命にあります。このエピソードはその後のシリーズにも影響を与え、彼の墓地が登場するシーンも見られます。

バイナルテックとアクションマスター

バイナルテックシリーズでは、軍事戦略家としてのプロールが登場し、警察用のインテグラタイプRに変形します。彼の玩具は「BT-15」として2005年に発売されました。また、アクションマスター版では、砲座に変形するバイク・ターボサイクルが付属しています。

実写映画とアニメイテッド

実写映画版においては、敵をパトカーとして設定する要望から、プロールを基にしたキャラクターが登場します。さらに、アニメイテッド版では非正規隊員として登場し、孤高の生真面目な忍者タイプとして描かれています。

まとめ

プロールはシリーズを通じて多くのファンに愛され続けるキャラクターであり、そのストーリーや多様な形態、独特な性格から、トランスフォーマーの中でも特に象徴的なロボットの一人です。

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