ボーナスゲーム

パチスロのボーナスゲーム：その変遷と詳細

パチスロにおけるボーナスゲームは、通常ゲームとは異なる特別な状態を指します。ここでは、その歴史、種類、図柄、名称、そして近年の特殊な例までを詳しく解説します。

5号機・6号機におけるボーナスゲーム

4号機時代には可能だったボーナスのストックは禁止され、成立したボーナスは即座に揃える必要が生じました。また、ボーナス図柄が揃っても払い出しを伴わない（0枚役）という特徴があります。

第一種特別役物

いわゆるレギュラーボーナスに相当し、最大12ゲームまたは最大8回の入賞で終了します。一方、ビッグボーナスは役物連続作動装置として扱われます。5号機では払い出し枚数に制限が設けられ、第二種特別役物搭載機では最大360枚、それ以外では最大480枚以内で終了します。6号機では、それぞれ225枚・300枚以内に上限が引き下げられました。

また、5号機では小役ゲーム中のジャックイン図柄以外の小役確率を変動させることができなくなり、小役ゲームの面白さが薄れました。そのため、マニュアルJACと呼ばれる機種は一部に限定され、大半は払い出し枚数の上限に達するまでレギュラーボーナスが連続作動するオートJACとなりました。

払い出し枚数の少ないボーナスを「レギュラーボーナス」と称することがありますが、払い出し枚数で制限されているものは全てビッグボーナスに該当します。

第二種特別役物

特定のリールを任意の位置で停止させることができるボーナスです。チャレンジタイムに似ていますが、リールの停止に若干の猶予が認められています。通常は払い出しが一定枚数以上になるまで連続する役物連続作動装置と併用されます。第二種特別役物のゲーム中でも第一種特別役物・普通役物の抽選が可能ですが、連続作動装置の作動中に別の連続作動装置は作動できないため、抽選できるのはレギュラーボーナスとシングルボーナスのみです。

普通役物

シングルボーナスに相当します。

リプレイ

5号機では、リプレイ図柄が揃った場合は通常ゲーム同様リプレイとして扱われます。ボーナスゲーム中にリプレイの抽選を行う機種もあり、内部でリプレイが成立した場合はリプレイ図柄が揃います。

4号機までのボーナスゲーム

0号機

「大当たり役」として、12回のJACゲームが可能で、店が設定した打ち止め枚数まで次回のボーナスゲームが高確率で当たります。

1号機、1.5号機

「ビッグチャンス（ビッグボーナス）」と「レギュラーボーナス」が存在し、ビッグボーナスは純増方式でした。

2号機

1号機、1.5号機に加えて「シングルボーナス」が登場し、「フルーツゲーム」を加えた「集中役」を売り物にした機種がヒットしました。ボーナスゲームの連荘を売り物にした機種が流行しました。

3号機

フルーツゲームが禁止されましたが、シングルボーナスの集中役を搭載したA-Cタイプは存続しました。

4号機、4.5号機、4.7号機

ビッグボーナスが期待値方式となり、ボーナスがストックされるストック機が登場しました。ビッグボーナスの種類として、Aタイプ、Bタイプ、Cタイプが存在しました。

4号機では同じビッグボーナスでも払い出し枚数の差により差別化が図られている機種が存在します。5号機ではフラグそのものが別の物になっています。

ナビの有無・差別化

同じボーナス絵柄を揃えても、小役ゲーム時に押し順ナビが表示されるハイパービッグと、ナビが表示されないチャレンジビッグが存在する機種や、揃う小役が異なり獲得枚数に差が出る機種がありました。

確率の差別化

ビッグボーナス中の小役確率に差をつけ、チャレンジタイムへの突入率で獲得枚数に差をつける機種もありました。

規定枚数の差別化

揃える絵柄により払い出し枚数に差をつけるケースも見られました。

ボーナス図柄

図柄について

パチスロの図柄は、規則により大きさや鮮明さなどが規定されています。ボーナス図柄のみ透過リールを用いたり、ボーナス図柄を小役図柄よりも大きくしたりして、視認性を向上させています。

一般的には「7図柄」や「BAR図柄」が採用されますが、機種のキャラクターやモチーフなどをボーナス図柄として採用している機種もあります。7図柄の色やBAR図柄のデザインも機種によって様々です。

揃い方について

一般的に、7-7-7でビッグボーナス、BAR-BAR-BARでレギュラーボーナスとなる機種が多いですが、BAR揃いでもビッグボーナスとなる機種もあります。また、7-7-BARをレギュラーボーナスとする機種もあります。

名称について

ビッグボーナス、ビッグチャンスなど、メーカーや機種により呼称が異なります。5号機では獲得枚数の少ないものを「レギュラーボーナス」と呼ぶ機種もあり、CTを「ビッグボーナス」や「レギュラーボーナス」と呼ぶ機種もありました。

疑似ボーナス

5号機においてART機が全盛になった2010年代から、ボーナスゲームのように見せるARTが多く見られるようになりました。これらは「疑似ボーナス」と呼ばれます。6号機で主流のATによるコイン増加の仕組みも同様にボーナスと呼ばれることがあります。

ゼロボーナス、ペナルティボーナス

5号機末期から6号機時代においては、実質純増が0枚～マイナスであるボーナスを搭載した機種が登場しました。これらはゼロボーナス、ペナルティボーナスと呼ばれます。通常時に押し順小役を成立させることで入賞を回避しますが、意図的に入賞が可能だったり、特別な演出がある機種も一部存在します。Aタイプ機種等の増える純粋なボーナスは「リアルボーナス」と呼ばれ区別されます。

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