マッテオ・ベレッティーニ

マッテオ・ベレッティーニ

マッテオ・ベレッティーニ（Matteo Berrettini）は、1996年4月12日にイタリアのローマで生まれた男子プロテニス選手です。彼はATPシングルスランキングでの最高位は6位、多くの大会で優勝を果たしており、シングルスで10勝、ダブルスで2勝を挙げています。身長196cmの彼は、右利きでバックハンドは両手打ちのスタイルを持っています。

選手としての歩み

ジュニア時代

ベレッティーニはテニス好きな両親の影響で幼少期からラケットを握り、サッカーや水泳、柔道も体験しました。しかし、2歳下の弟ヤコポ（彼もテニス選手）に触発され、次第にテニスに専念するようになりました。彼の家系にはイタリアとブラジルの血が流れており、母国語に加え、英語やスペイン語も流暢に話す能力を持っています。

2015年 プロ転向

2015年にはプロへ転向するも、初期には膝の故障で苦しみましたが、その後の努力と根気で着実にステップアップします。

2017年 ツアー参戦

BNLイタリア国際でワイルドカードを得てATPツアーデビューを果たし、厳しい戦いの後、好成績を残していきます。この年にはいくつかのITFやチャレンジャー大会で勝利し、最終的には世界ランキング135位に到達しました。

2018年 ツアー初優勝

全豪オープンの予選を突破した後、初めてグランドスラムに出場し、続いて行われたハンガリー・オープンでATPツアー初優勝を果たしました。さらに、スイス・オープンでも優勝し、シングルスとダブルスの両分野で成果を上げました。

2019年 全米ベスト4

目覚ましい活躍を続け、全米オープンではついにベスト4に進出。準決勝ではナダルに苦渋を味わいましたが、シーズンを通じて完全な成長を遂げ、年間ランキングでトップ10に名を連ねることとなります。

2020年 グランドスラム4回戦進出

今年は実績を積み重ね、全豪オープンと全米オープンでのパフォーマンスが評価されましたが、全体的にはランキング10位で止まりました。

2021年 ウィンブルドン準優勝

特に注目を浴びたのは2021年のウィンブルドン。この年、彼は決勝まで駒を進め、イタリア人として初めてのウィンブルドン決勝進出を成し遂げました。最終的にはノバク・ジョコビッチに敗北するも、その戦いぶりは多くのファンを魅了しました。

2022年 全豪ベスト4

全豪オープンではベスト4に進出し、引き続き評価が高まる中、デビスカップにも積極的に参加しました。最終的にその年は16位でシーズンを終えます。

2023年 ユナイテッドカップ準優勝

2023年のユナイテッドカップでは準決勝を勝ち取った勢いで進出し、決勝でアメリカに敗れ準優勝を果たしましたが、全豪オープンでは入り口で敗退してしまう悔しいシーズンが続きました。

2024年 ツアー10勝目

2024年には怪我から復帰し、フェニックス・チャレンジャーに出場。早速決勝に進出し、ハサン2世グランプリでは復帰戦で優勝を果たしました。再びテニス界にその存在感を取り戻しています。

プレースタイル

彼のプレースタイルはサーブとフォアハンドが際立っており、激しい攻撃スタイルが特徴です。特に、235km/hを超えるサーブや、アグレッシブなベースライナーとしての能力が彼を支えています。精神的に強く、プレッシャーのかかる局面でも冷静さを保つ力があると評価されています。ベレッティーニ自身も「サービスゲームをキープできるので、自信をもって試合に臨むことができる」と語っています。

成績

彼のATPツアーにおける成績は非常に印象的で、シングルスでは10勝、ダブルスでは2勝と、継続的に力を発揮し続けています。

もう一度検索