マテラスカイ

マテラスカイの概要

マテラスカイ（Matera Sky）は、アメリカ合衆国で生産され、日本で調教を受けた競走馬です。彼は特に2018年に勝利したプロキオンステークス（GIII）と2020年のクラスターカップ（JpnIII）で名を知られています。年齢を重ねながらも一貫して高いパフォーマンスを維持し、多くのファンから支持を集めました。

戦績の詳細

デビュー前

2014年、マテラスカイはノベンバー・ブリーディング・ストック・セールでコブラファームにより14万ドルで購入され、その後育成が行われました。2015年にはキーンランド・セプテンバーセールで大野照旺によって35万ドルで購入され、日本へ輸入される運びとなりました。

2歳（2016年）

彼の競走生活は2016年9月24日、阪神ダート1400mの新馬戦で2着に入るところから始まります。続く新潟ダート1200mの未勝利戦では、初勝利を挙げることに成功しました。オーナーの大野剛嗣名義で栗東・森秀行厩舎に入厩した彼は、期待感をもって競馬界に登場しました。

3歳（2017年）

3歳時には、合計9戦をこなしましたが、500万下の1勝に終わる結果となりました。競争を重ねる中で、少しずつ成長の兆しを見せるものの、当初の期待には至りませんでした。

4歳（2018年）

2018年は、彼にとって飛躍の年となります。初戦での好成績に続き、武豊騎手を迎えた後、頌春賞と橿原ステークスを連勝しました。特に橿原ステークスでは5馬身差の圧勝を収め、ドバイゴールデンシャヒーンに挑戦。結果5着となるも、周囲からは十分に評価され、秋の東京盃では期待に反して4着に沈みました。その後も人気を集めたJBCスプリントでの戦いでは、2着に入るものの、兵庫ゴールドトロフィーでは人気に応えられず5着に終わりました。

5歳（2019年）

5歳シーズンは近年の不調が影を落としましたが、根岸ステークスでは逃げを打ちながらも13着という結果に終わります。しかし、ドバイゴールデンシャヒーンでは日本調教馬最高着順となる2着に入り、注目を集めました。帰国後は再度プロキオンステークスに挑戦するも、5着とパフォーマンスの向上には至りませんでした。

6歳（2020年）

2020年にはサウジアラビアに遠征し、サウジアカップに出走。惜しくも2着となりますが続くクラスターカップで大きな成績を残し、日本レコードを樹立しました。その後の東京盃では不振に陥りますが、JBCスプリントでは再度の好成績を収めました。

7歳（2021年）

2021年の初戦はサウジアラビアに戻りリヤドダートスプリントで2着に入りますが、ドバイゴールデンシャヒーンでは大敗かつクラスターカップでも5着に終わります。最終的に11月には競走馬登録が抹消され、引退しました。

引退後と種牡馬時代

引退後は北海道日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬としての道を歩み始めましたが、2024年6月16日に結腸捻転のため10歳で亡くなりました。彼の競走成績は、まさに日本競馬に名を刻んだ存在であり、今後の血統に大きな影響を及ぼすことが期待されています。

血統

マテラスカイの血統は非常に豊かです。母の半姉Muqbilは英G3グリーナムSを制した実績があり、多くの活躍馬を輩出しています。また、彼の家系にはフリゼット系など名馬が多数名を連ねています。これらの要素が彼の競走生活を支える大きな力となっていました。

もう一度検索