メモリースポーツ

メモリースポーツの世界

メモリースポーツとは、記憶力を競う頭脳スポーツです。記憶した情報を正確に再現する能力を競う競技で、近年世界中で急速に発展しています。イギリス発祥の競技であり、現在は世界40カ国以上で大会が開催され、競技人口は1000万人を超えると言われています。

大会形式

大会は、10種目競技、5種目競技、1種目競技など、様々な形式で行われています。個人戦だけでなく、1対1の対戦形式やチーム戦なども存在し、競技の多様性も魅力の一つです。日本国内でも、様々な大会が開催されています。

日本の大会

日本では、2005年から2019年まで奈良県大和郡山市で「記憶力大会」が開催されていました。現在は、ジャパンオープン記憶力選手権、Memory League Championship(MLC)、Speed Cards Challenge（SCC）など、国際基準に則った大会が開催されています。これらの大会は、日本メモリースポーツ協会が主催または主管しています。

ジャパンオープン記憶力選手権: 10種目競技で日本一のメモリーアスリートを決定する大会です。国際的な大会であるため、海外からの参加者も多数います。
Memory League Championship (MLC): 1対1の対戦形式で5種目を競う大会です。コンピューターを使用し、リアルタイムで結果が表示されるため、観客も楽しめる形式となっています。
* Speed Cards Challenge (SCC): トランプの順番を記憶する「スピードカード」という種目のみを競う大会です。初心者でも参加しやすく、複数回チャレンジできる点が特徴です。

世界の大会

世界規模では、World Memory Championships（世界記憶力選手権）が有名です。しかし、歴史の中で、World Memory Sports Council（WMSC）、The International Association of Memory（IAM）、Global Alliance Memory of Athletics（GAMA）といった複数の統括団体が設立・分裂を繰り返し、それぞれの団体が主催する世界選手権が存在する複雑な状況となっています。

これに加え、2014年からIAMの管轄下で、1対1の対戦形式で行われるWorld Memory League Championship（World MLC）も開催されています。

それぞれの大会では、競技種目やルールが若干異なる場合があります。WMSC、IAM、GAMAはそれぞれ異なる競技ルールを採用しており、選手は所属する組織の大会に出場することになります。

メモリーアスリート

メモリースポーツの競技者を「メモリーアスリート」と呼びます。近年、競技人口の増加に伴い、日本国内でも多くのチームやクラブが誕生しています。大学サークルなども存在し、競技の裾野は広がりを見せています。

メディアでの取り上げ

メモリースポーツは、NHK、フジテレビなどのテレビ番組やラジオ番組でも取り上げられています。記憶術に関する内容や、大会の様子などが放送され、競技への関心を高めています。

関連書籍

記憶術やメモリースポーツに関する書籍も多く出版されています。世界記憶力選手権で優勝した選手が自身の経験や記憶術を解説した本など、興味深い内容が多数あります。

まとめ

メモリースポーツは、記憶力を競うだけでなく、戦略性や集中力も求められる高度な頭脳スポーツです。世界中で愛されているこのスポーツは、今後ますます発展していくことが期待されます。多様な大会形式、世界規模での展開、そしてメディアへの露出など、メモリースポーツの世界は奥深く、魅力的な要素に満ち溢れています。今後、さらに多くのメモリーアスリートが誕生し、より多くの人々にこのスポーツの魅力が伝わることを願っています。

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