モンスターファームラグーン

『モンスターファームラグーン』は、テクモ（後のコーエーテクモゲームス）が開発し、ゲームポットが運営していたオンラインゲームです。2009年12月15日にプレオープンサービスを開始、2010年1月7日に正式サービスが開始されましたが、2010年7月1日にサービス維持が困難との理由からサービス終了が発表され、同年8月31日に全てのサービスを終えました。

概要

本作は『モンスターファームオンライン』の後継作として、約1年間の再開発期間を経て、タイトルを新たにサービスを開始しました。基本的なシステムは前作を踏襲しており、シリーズおなじみの円盤石再生も健在です。また、育成可能なモンスターや敵モンスターの一部に、アニメ版『モンスターファーム』のモンスターが登場することも特徴でした。

『モンスターファーム』シリーズとしては、本作のサービス終了から2019年に移植版『モンスターファーム』が配信されるまで、約10年間新作の発表がありませんでした。

ストーリー

前作『オンライン』から時が経過し、「大海粛（だいかいしゅく）」と呼ばれる大災害が発生。世界は海に覆われ、わずかな島と塔が残されました。人々は再びモンスターと共に立ち上がり、「第三の災厄」と呼ばれる新たな災害を防ぐため、大海原へと乗り出します。

舞台

世界の様相は一変し、前作の舞台であったシディララマは崩壊。ユタトラ島と呼ばれる島を拠点に、各地の島々を冒険することになります。

システム

モンスター再生と育成

従来のシリーズと同様に、神殿でモンスターを再生します。ただし、最初は決められた三種族の中から一種を選択する必要があります。
育成は、

習熟度を溜める
餌を与える

という手順を繰り返すことで行われます。習熟度は冒険で溜め、餌は街で購入したり、冒険地で入手したりします。

ステータス

モンスターの基本ステータスは以下の8種類に分類され、それぞれの最大値は999、8種の合計値は最大2400までです。本作には寿命の概念がないため、育成を続けることで全てのステータスを最大値まで上げることが可能です。

ライフ：モンスターのHP
ちから：近距離系の技、火属性賢さ技の威力に影響
かしこさ：遠距離系の技、火属性ちから技の威力に影響
器用：小技、氷属性技の威力、チェーンタイムの発生確率・継続時間に影響
集中：大技、雷属性技の威力、クリティカルの発生確率に影響（501以上で上昇）
耐久力：近距離系の技から受けるダメージ軽減、土属性技の威力に影響
精神力：遠距離系の技から受けるダメージ軽減、水属性技の威力に影響
サポート：状態異常打撃、妨害などの技、風属性技の威力、補助技の効果時間に影響（501以上で向上）

モンスターの種類

従来のシリーズにおける合体や、前作の転生といったシステムは存在せず、基本種とその亜種という形でモンスターが存在します。

主なモンスター:
コルヌー種: ゴリラのような姿で、土属性と力、耐久力が高い
アンテロ種: 山羊のような姿で、雷属性と平均的なステータスを持つ
キキモ種: リスのような姿で、火属性とかしこさが高い
アニャムー種: 猫のような姿で、万能属性と精神力が高い、マスコット的存在
その他: シグニール種、シグエ種、マムー種、グロブスト種、サラマンダー種、ペンタ種、ゼッカ種、ザイン種、ライガー種、ピクシー種、パンチョ種、ハム種、モッチー種、ワーム種、ヘンガー種、ゴーレム種、デュラハン種、スエゾー種、ウンディーネ種、プラント種、ドラゴン種など

遠征

本作の中心となるシステムで、シリーズにおける冒険に相当します。拠点となるユタトラ島から船で出発し、塔の各フロアにいる敵モンスターを殲滅することで次のフロアへ進むダンジョン形式です。餌や合成素材、装備品などは主に遠征で入手し、モンスターの習熟度を上げるための基本手段でもあります。

遠征地:
石造り: チュートリアルなどで訪れる人工的な石造りの塔
植物: 石造りに植物が侵食した塔。植物や獣モンスターが生息
水晶: 階下が透けて見える水晶の塔。竜や昆虫モンスターが生息
氷結: 凍りついた塔。ストーリー進行に関わる場所
瘴気: 禍々しい雰囲気の塔。ストーリー上重要な場所で強力なモンスターが多い
遺跡: 前作にも登場した「クナレヤ遺跡」のテクスチャーで構成
船上: 特殊フロア。遠征出発時に一定確率で出現
海岸: 船上クリア後に行けるボーナスステージ「クレハザ岬」
丘陵: 前作にも登場した「ルセタラ丘陵」のテクスチャーで構成
廃都: 前作の拠点「シディララマ」が廃墟と化した場所
盆地: 非常に広いフロアのボーナスステージ

外部リンク

* モンスターファームラグーン - ウェイバックマシン（2010年11月22日アーカイブ分）

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