モーティマー・マウス

モーティマー・マウスについて

モーティマー・マウスは、フロイド・ゴットフレッドソンが作り出したディズニーキャラクターで、ウォルト・ディズニー・カンパニーの作品に登場します。このキャラクターには、ほかにも同名のキャラクターが存在しますが、本稿ではディズニー関連のモーティマー・マウスに焦点を当てて解説します。

名前の由来

「モーティマー」という名前は、もともとウォルト・ディズニーが彼のキャラクターに名付けようとしたものでした。しかし、妻のリリアン・ディズニーなどの反対により、最終的にはこの名前は別のキャラクターのためにお蔵入りとなり、その結果、代わりに「ミッキーマウス」という名前が選ばれることになりました。

ミニーマウスのおじとしての登場

モーティマー・マウスは、1930年に発表されたコミック・ストリップ『Mickey Mouse in Death Valley』に登場します。この作品では、ミニーマウスの牧場を経営するおじ役として描かれています。この初期のバージョンのモーティマーは、以降も1930年代の多くのコミックに出演しましたが、アニメーション作品にはこれまで登場したことがありません。

ミッキーのライバル

1936年には、短編映画『ミッキーのライバル大騒動』において、ミニーの幼なじみとして名を馳せます。この作品では、ミッキーとミニーのロマンティックな関係に競争心を燃やすライバルとして描かれ、スポーツカーを華やかに操る一方で、どこかドジな一面も見せます。このモーティマーは、後の作品『ミッキー・マウス・ワークス』や『ハウス・オブ・マウス』でも準レギュラーとして登場し、特徴的な口癖「Ha-cha-cha!」を持つことで視聴者に認知されています。

彼の性格は、特にキザで腹黒いものであり、しばしばミニーや他の女性キャラクターに対して過剰にアプローチし、その行動が逆効果を生む場面がよく見られます。例えば、ミッキーと競い合うことでミニーとのデートを勝ち取るも、すぐにミッキーに逆転されてしまったり、クリスマスの飾り付けで他のキャラクターに負けてしまうなど、様々なシーンでコミカルなやり取りが展開されます。また、警察からの取締りを受けることもしばしばあり、職務質問を受けることや、連行される場面もあります。時には、ミッキーに送られるファックスの誤配で困惑し、ミッキーが死んだと勘違いして本気で悲しむ一面も見せます。

声優陣

モーティマー・マウスの声を担当する声優はモーリス・ラマーシュが有名です。OVA『ミッキーのクリスマスの贈りもの』では、ミニーの上司役を演じたこともあります。その際には日本版で声優が異なり、ジェフ・ベネットが担当したほか、牛山茂や江川泰子、江原正士などが過去に日本語吹き替えを務めています。最近では、株式会社BVHE版の『ミッキーのライバル大騒動』で水内清光がモーティマーを演じることが一般的となっています。

ディズニー以外のモーティマー・マウス

モーティマー・マウスという名前は、ディズニー以外でも使われています。例えば、Charlene McCoyによる子供向け絵本『The Adventures of Mortimer Mouse』や、Berkeley Breathedのコミック・ストリップ『Outland』では、気難しい性格を持つネズミのキャラクターが登場します。このキャラクターは、不精髭を生やした見た目で、ミッキーの半ズボンに似たボタン付きのズボンを履いているというユニークな設定です。

関連項目

モーティマー・マウスに関連するキャラクターには、ミニーマウスやミッキーマウスなどがいます。また、彼はディズニーの豊かなキャラクターの中でも独自の位置を築いていると言えます。

もう一度検索