ラストリベリオン

ラストリベリオン: 世界観とゲームシステム

『ラストリベリオン』は、2010年に日本一ソフトウェアから発売されたPlayStation 3用のロールプレイングゲームです。開発を手掛けたヒットメーカーは、おなじみの王道ファンタジーを基にした物語を紡ぎ出しました。本作の最大の特徴は、2人の主人公をプレイヤーが自由に切り替えながら進む点です。主人公のナインとアイシャはそれぞれ異なる能力を持ち、様々な局面での活躍が求められます。

キャラクターと物語の概要

物語の舞台は、創造の神「フォーミバル」と破壊の神「ミークテリア」によって成り立つ世界「ジュノヴァルド」です。この世界はフォーミバルの力が強まり、死者や怪物が蘇り、人々を悩ませる状況となっています。ナインは剣士として、アイシャは魔術師として、二人は協力して不死の者たちに立ち向かう必要があります。

しかし、物語は単純な協力だけでは進行しません。「ヴィネスオーリオ」という場所では、ブレイドとシールの内部対立が続いており、国は2つの勢力に分裂しています。ナインはアーゼルライド王の依頼で、エスタオルデから機械兵器「ヴァンドレッグ」を運搬しなければなりません。

その道中、ナインはフォーミバルの力によって蘇ったオークと遭遇し、シールとしてのアイシャと出会います。彼らは互いに反発しあうものの、物語は急展開を迎えます。義弟のアルフレッドによる裏切りと暗殺劇が展開され、さらに死んだはずのアーゼルライド王がナインの命を狙う事態に発展します。

戦闘システム

本作では、戦闘システムが重要な役割を果たします。ターン制に基づくコマンド選択式のバトルでは、物理攻撃に秀でたナインと魔法攻撃を得意とするアイシャを状況に応じて切り替えることが重要です。HPとMPは二人で共有しているため、切り替えの使い方が戦局を大きく左右します。

バトル中には「部位」を持つ敵が登場し、ナインの攻撃で「刻印」が施されます。これにより、後にアイシャの「刻印魔法」で大ダメージを与えることが可能です。しかし、敵を完全に倒すためには、アイシャの封魂を使用して、肉体的に倒した後に魂を封印する必要があります。繰り返し復活する敵にどう対処するかが、本作の醍醐味となっています。

評価と反響

『ラストリベリオン』の評価はあまり芳しくなく、特にレビュー集積サイトのmetacriticでは、平均得点が44点と散々な結果となりました。良い評価は極めて少なく、多くのレビューが平均以下の評価を下しています。日本一ソフトウェアの社長も本作について「発売してしまって申し訳ない」とコメントしており、悔しさが伺えます。また、本作はヒットメーカーの最後の作品となりました。

まとめ

『ラストリベリオン』は、その斬新なゲームシステムと独特な物語展開が魅力ですが、評価が低いのは確かなヒントになります。プレイヤーはナインとアイシャの運命を共にし、彼らの旅を支えていくことで、色々な体験ができる作品です。興味がある方は、一度手に取ってみる価値があります。

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