ラロトンガ島

ラロトンガ島は、南太平洋に位置するクック諸島の主島であり、その中心的な存在です。ほぼ円形をした火山島で、周囲は約30km、面積は約67km²です。島の中央部にはテ・マンガ山（標高652m）を筆頭とする山々がそびえ立ち、その地形は多様性に富んでいます。

島の北岸にはクック諸島の首都であるアバルアが位置しており、政治・経済の中心地となっています。アバルアには、国際空港であるラロトンガ国際空港も所在し、島内外へのアクセスを担っています。ラロトンガという名前は、19世紀に存在したラロトンガ王国に由来しており、この王国もアバルアを首都としていました。

ラロトンガ島は、国際的な出来事の舞台としても知られています。1985年8月6日には、アバルアで第16回南太平洋フォーラム総会が開催され、南太平洋非核地帯条約、通称「ラロトンガ条約」が調印されました。この条約は、南太平洋地域における核兵器の不拡散を目的としており、国際的な平和と安全に貢献しています。

また、ラロトンガ島は、1983年公開の映画『戦場のメリークリスマス』のロケ地としても有名です。その美しい自然が、映画の舞台として選ばれ、多くの人々にその存在を知られるきっかけとなりました。映画ファンにとっては、一度は訪れてみたい場所の一つでしょう。

島の南東部に位置するムリビーチは、遠浅のラグーンが特徴的な美しいビーチです。穏やかな海はシュノーケリングに最適で、カラフルな熱帯魚やサンゴ礁を間近に観察することができます。ムリビーチ周辺には、様々なアクティビティやリゾート施設も充実しており、観光客にとって魅力的なスポットとなっています。

ラロトンガ島は、その美しい自然、歴史、文化、そして国際的な役割を担う島として、訪れる人々に様々な魅力を提供しています。

もう一度検索