レミングス2

レミングス2 ザ・トライブス

『レミングス2 ザ・トライブス』は、プレイヤーがレミングたちに指示を与えて目的地へ導くアクションパズルゲームです。本作は1990年代に人気を博した「レミングス」の続編で、さまざまな新機能と要素が追加されています。

ストーリー

物語は、平和な島にたどり着いたレミングたちが、12個のメダルのかけらを分け持った部族に分かれて生活を送っていたところから始まります。彼らの世界は長らく繁栄を誇っていましたが、予言によれば、島には危機が迫っているとのこと。そこでレミングたちは、危険を避けるために箱舟を作り、全員で島を脱出することを決定します。この任務を遂行するのは、かつて彼らを助けた神であるプレイヤーです。

ゲーム概要

『レミングス2』では、基本的なルールは前作から引き継がれています。プレイヤーは、一定間隔で落ちてくるレミングたちに適切な指示を出し、制限時間内に出口へと導くことが目標です。ただし、指示を出す回数には制限があり、各レベルによって与えられる指示の内容も異なります。

新要素として、「ファン」を使って風を起こしながら特定のレミングや仕掛けをコントロールできる点や、レミングたちがジャンプする新しい放物線運動が追加され、ゲームプレイのアクション性が向上しています。また、各部族毎に設定された10のレベルがあり、合計で120のレベルが用意されています。各部族は独立して進行可能で、最初のレベルではその部族の人数のレミングが登場し、以降は前のレベルで救出した人数が登場する仕組みです。このように、一人でも助ければ次のレベルに進むことができます。

箱舟に到達した人数に応じてメダルのかけらの色が変わるシステムがあり、全てのレミングを救出することが究極の目標です。

特徴

本作は、前作と異なり、ステージが上下にもスクロールするようになり、マップの広さは各レベルによって異なります。実際には前作より狭くなっていますが、高い所からの落下に耐えられるようになっており、特に「roller」を使ったレミングは高度から落下しても耐えられます。ただし、一定以上の高さから落ちると気絶する演出も。さらに坂を登るスピードは向上しているものの登れる段差は低く設定されています。悪路が少ないため、登坂の問題はあまり発生しません。

ゲーム内には51種類もの指示が用意され、各レベルに最大で8種類が登場します。それに加えて、新たにワープ装置や大砲、遠投石器、振り子などのギミックが追加され、挑戦の幅が広がっています。もちろん、前作で好評だったクラシックや童謡をモチーフにしたBGMも引き続き使用されています。

移植版

様々なプラットフォームに移植されていますが、前作に比べるとルールが複雑になったため、忠実に移植されたものは少ないです。振り子が登場しない移植版や、大砲や遠投石器が省略された版も存在します。そのため、一部のレベルは改編されています。国内ではメガドライブ版が発売中止となったため、ファンには残念なニュースとなっています。

このように『レミングス2 ザ・トライブス』は、既存のゲームを進化させた新たなパズル体験を提供する作品です。プレイヤーの指示によって導かれるレミングたちと共に、冒険の旅へと出かけましょう。

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