ロックマンギガミックス

ロックマンギガミックス（ROCKMAN GIGAMIX）

概要

『ロックマンギガミックス』は、日本の漫画家有賀ヒトシによって制作された漫画作品です。この作品はロックマンシリーズを元にし、続編として位置付けられています。基本的にはオリジナルストーリーが展開され、モチーフにした作品の時間軸を数ヵ月から数年後に設定し、有賀独自の解釈で新しい世界観が構築されます。

作風は前作『ロックマンメガミックス』が探求した「ロボットの存在意義や葛藤」を継承しつつも、本作では「ロボットに心を持たせた理由」や「人類の存亡をかけた壮絶な戦い」といった、よりシリアスで深刻なテーマを描いています。全3巻からなるこのシリーズは、約10年ぶりに発表された完全新作で、各巻には異なる内容が収録されています。

ストーリーの構成

Vol.1

アステロイドブルース

この巻では『ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!?』を基にした、ロックマンとブルースの出会いが描かれています。物語は20XX年、Dr.ワイリーが逮捕され、禁固2000年の刑を受けてから始まります。しばらくして、Dr.ライトの開発した探査艇が太陽系外から飛来した小惑星「α」を発見します。この小惑星には未知のエネルギー元素が隠されており、地球政府はそれを全て回収することを決定します。

そのため、ライトは服役中のワイリーの協力を得ることにします。3ヵ月後、二人は宇宙へ向けて探査艇の中で巨大ロボット「γ」を完成させます。しかし、警備ロボットとの戦闘が始まり、事態は緊迫します。最終的にワイリーは新たなロボット軍団を指揮し、地球に戻ってエネルギーを奪取する計画を進めます。

Vol.2

バーニング・ホイール

本巻は『ロックマンバトル＆チェイス』と『ロックマン7 宿命の対決!』を元にしており、太平洋横断橋が完成した記念に開催されるロボットレースについて描かれています。ロックマンは、自らの想いを込めた仲間たちを守るため、レースに参加することになります。しかし、彼に待ち受ける激しい抗争が展開される中、Dr.ワイリーの新たなロボットたちが立ちふさがります。場面は緊張感に満ちたレースへと移り変わり、ロックマンの奮闘が続きます。

Vol.3

光る明日へ

この巻では、シリーズ最大の危機がロックマンたちに襲いかかります。新たに現れた「宇宙の正義を護る者」として知られるデューオが登場し、彼の目標はワイリーやロックマンを屈服させることです。それによって引き起こされる混乱と、その先に待ち受ける運命の戦いが描かれます。デューオとの戦闘は、仲間たちの絆やロックマンの能力に試練をもたらします。

製作背景

有賀ヒトシがこの作品を制作する際、執筆中に腕を痛めたため、2巻と3巻では複数の漫画家やイラストレーターが協力しています。これにより、各巻で異なる画風が楽しめる仕上がりとなっています。また、プロットは『ギガミックス』が刊行される以前から考えられており、様々な時事ネタが反映されている点も特徴です。

最後に

『ロックマンギガミックス』は、昔の懐かしいキャラクターと新たな物語が結びついた作品であり、多くのファンに愛されています。ストーリーの奥深さやキャラクターたちの成長が描かれることで、本作はロックマンシリーズに新しい風を吹き込んでいます。

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