ワタシってサバサバしてるから

概要

『ワタシってサバサバしてるから』は、原作とらふぐ、作画江口心による漫画で、2020年11月から「コミックなにとぞ」で連載が始まりました。2022年5月には小学館から単行本が出版され、2023年1月にはNHKでテレビドラマとしても放送されました。この作品は、職場における人間関係や「自称サバサバ女」をテーマにしたストーリーが展開され、多くの読者の共感を呼んでいます。

制作背景

作品は、AMG出版とDPNブックスの共同事業の一環として制作されました。江口心はアミューズメントメディア総合学院の卒業生であり、DPNブックスは「自称サバサバ女」に焦点を当てた作品を作りたいと原作者のとらふぐに依頼しました。当初は特定の人物をモデルにしたキャラクターはいませんでしたが、編集者や関係者との話し合いを通じて、物語が形作られていきました。

あらすじ

物語の主人公は、光洋出版社で働くOL・網浜奈美です。28歳の彼女は、周囲から「自称サバサバ女」として知られていますが、その実態はネチネチとした性格で、同僚には嫌われている存在です。特に、本田麻衣という派遣社員に対して強い対抗心を抱える奈美は、本田が正社員になる噂を耳にし、対策を練ることになります。奈美は本田に対抗するために谷川誠をけしかけますが、計画は失敗に終わり、彼女自身は社史編纂室に異動させられます。

社史編纂室での奈美は、上司の千堂光男から厳しい指導を受け、不満を抱えます。この不満の中で新しいWEB雑誌の社内公募コンペが開催され、奈美は逆転のチャンスを模索します。しかし、アイデアが浮かばず、同僚の木内静江の企画書を盗用して応募した結果、木内が大賞を受賞。奈美は疑念を持つも、証拠が揃い、最終的には自主退職を余儀なくされます。

退職後、奈美は本田が紹介した派遣会社でアパレル企業「GOGO CITY」の社長・滝川守に出会い、コールセンターでの職を得ることになります。奈美の性格は相変わらずで、社内での人間関係は波乱に満ちたものへと発展していきます。

登場人物

• - 網浜 奈美: 主人公。自称「サバサバ女」だが、実際は非常識な性格。周囲からはさまざまな反応で迎えられる。
• - 本田 麻衣: 奈美の同僚であり、正社員として成功する美人。不屈の者で、奈美に屈しない強い心の持ち主。
• - 滝川 守: アパレル企業「GOGO CITY」の社長で、奈美の新たな職場での上司。
• - 千堂 光男: 奈美が異動した部門の上司で、冷静で温厚な性格。
• - 木内 静江: 奈美の同僚で、盗用の被害者。

テレビドラマ

2023年1月から2月までNHKの夜ドラ枠で放送されたテレビドラマは、原作コミックの設定を踏襲しつつ、いくつかの変更を加えました。奈美は原作よりも破天荒なキャラクターとして描かれ、周囲との関係性も異なります。

ドラマでは、仕事の出来る美人の本田に対して奈美が対抗心を燃やす様子が描かれ、彼女の不器用さと周囲からの反応が物語の大きなテーマとなっています。また、視聴者の共感を得るため、彼女の成長物語としても位置付けられています。最後には、奈美が自己の行動によって様々な結果を迎え、周囲との関係性を見直す機会が与えられます。

この作品は、多くの読者から評価され、特に「自称サバサバ女」といった現代的なテーマは、時代背景とも重なり、共感を呼ぶ要素となっています。

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