ワーキングママ
『ワーキングママ』(原題: Workin' Moms)は、現代を生きる母親たちの葛藤や喜びをユーモアを交えて描いた
カナダのテレビシリーズです。ジャンルとしてはコメディー
ドラマに分類され、子育てとキャリアの両立という普遍的なテーマを掘り下げています。
本作は、
カナダの公共放送局であるCBCにおいて、
2017年1月10日に初めて放送されました。
カナダ国内で人気を博した後、世界的なストリーミングサービスである
Netflixが目をつけ、2019年2月からは全世界に向けて配信を開始しました。これにより、『ワーキングママ』は国境を越えてより多くの視聴者に届けられることとなり、その人気は世界的なものとなりました。
物語の中心となるのは、
トロントに暮らす数人の母親たちです。彼女たちはそれぞれ異なる背景、職業、そして育児に対するアプローチを持っています。主人公であるケイト・フォスターを中心に、親友のアン・カールソン、個性的なフランキー・コイン、そしてジェニー・マシューズといったキャラクターたちが登場します。
主要な登場人物は以下の通りです。
ケイト・フォスター: シリーズの中心人物であり、広告代理店で働く母親。演じるのは、本作の企画・制作・脚本にも携わっているキャサリン・ライトマンです。日本語吹き替えは
林りんこが担当しました。
アン・カールソン: 精神科医であり、ケイトの親しい友人。演じるのはダニ・カインド。
フランキー・コイン: 不動産業を営むパワフルなシングルマザー。演じるのはジュノ・リナルディ。
ジェニー・マシューズ: IT企業で働く母親。演じるのはジェサリン・ワンリム。
シリーズは、産後のキャリア復帰、保育園探し、パートナーとの関係性の変化、子育てにおける悩みや失敗、そして母親たちの友情といった、リアルな日常で起こりうる出来事を率直に、時にはシニカルな視点で描きます。完璧な母親像や女性像ではなく、欠点も含めたありのままの姿を描き出すことで、多くの視聴者、特に母親世代からの強い共感を呼びました。
『ワーキングママ』は、長期シリーズとして親しまれましたが、2022年6月20日に重要な発表がありました。それは、2023年に放送予定のシーズン7をもって、シリーズが完結するという知らせでした。これにより、登場人物たちの物語は一つの集大成を迎えることになります。約6年間にわたる放送期間を通じて、彼女たちの成長や変化が丁寧に描かれてきました。
この
ドラマは、現代社会における女性、特に母親が直面する多様な課題を、笑いとリアリティをもって描き出した点で特筆されます。仕事と家庭生活のバランス、自己実現の追求、そして何よりも困難な状況を共に乗り越える女性同士の連帯の重要性を描いています。
カナダ国内での放送から
Netflixを通じて世界に広がり、多くの人々に笑いと共感、そして勇気を与えた作品と言えるでしょう。シリーズの終了は惜しまれますが、ワーキングマザーたちの奮闘の記録として、今後も語り継がれていくことでしょう。