『ヴァニタスの手記』(ヴァニタスのカルテ)
望月淳による日本の
漫画『ヴァニタスの手記』は、2016年1月から『月刊ガンガンJOKER』にて連載が始まりました。物語の舞台は、
蒸気機関技術が発展した19世紀のフランス。
吸血鬼(ヴァンピール)が存在するこの時代、主人公である
吸血鬼の青年ノエは「ヴァニタスの書」という魔導書を探すため、田舎から
パリに向かいます。
パリへ向かう途中の飛行船内で、ノエは自称
吸血鬼専門医のヴァニタスと出会います。ヴァニタスは、ノエが探していた「ヴァニタスの書」を持っており、物語は彼らの出会いから始まります。この魔導書は、
吸血鬼の真名を操る力を持っており、人間と
吸血鬼が互いに影響を与え合うドラマを繰り広げるのです。
登場人物
主要キャラクター
声 -
花江夏樹
誕生日: 2月7日, 年齢: 18歳
本作の主人公であり、
吸血鬼の専門医を名乗る人間。彼は「最後の希望」という意味を持つ本名ラスティ・ホープを持ち、呪いの魔導書である「ヴァニタスの書」を手に入れるため、手段を選ばず周囲を巻き込んでいきます。彼の過去には悲劇があり、母親は出産後に死亡し、その後父親も
吸血鬼に殺されています。
声 -
石川界人、
七瀬彩夏(幼少期)
誕生日: 9月28日, 年齢: 19歳
ノエは
吸血鬼の青年で、ヴァニタスの書を探す旅に出ます。彼は戦闘能力が高く、感情に素直に行動する性格です。トラウマを抱えつつも、彼は友情や大切なものを守るために力を尽くします。
声 -
水瀬いのり
誕生日: 4月21日
吸血鬼の少女で、「業火魔女」と呼ばれる騎士です。かつて
吸血鬼から処刑人として恐れられていましたが、ヴァニタスに対して特別な感情を抱くようになります。
声 -
下地紫野
偉大な
吸血鬼の地位についている少年で、礼儀正しい性格をしています。彼は兄を救うために、「ヴァニタスの書」を求めてヴァニタスと共に行動します。
その他にも、ノエの幼馴染でありトラウマを抱えるルイや、ヴァニタスと共に行動するミハエルなど、多彩なキャラクターが魅力を引き立てています。
書誌情報とメディア展開
「ヴァニタスの手記」は既刊11巻が出版され、2024年4月22日現在で最新巻が発売予定です。そのストーリーの魅力は
漫画だけに留まらず、アニメ版も制作され、2021年7月から放送されました。アニメは分割2クールで制作され、視聴者から高い評価を得ました。
音楽や舞台
アニメの主題歌は物語の雰囲気にマッチし、特にオープニングテーマは視聴者に強い印象を与えました。また、舞台版も上演され、ストーリーを新たな形で楽しむことができます。
『ヴァニタスの手記』は、
吸血鬼と人間の交わる物語を通じて、友情や愛、憎しみといった複雑な感情を描き出しており、多くのファンを魅了している作品です。