ヴァルキュリアシリーズ

ヴァルキュリアシリーズの概要

ヴァルキュリアシリーズは、バンプレストが開発した架空のリアルロボットで、スーパーロボット大戦シリーズの一部として登場しています。これらの機体は、陸上装甲戦車から発展した機動兵器であり、特に砲撃戦に特化した性能を持っています。基本的には実弾兵器を中心に構成され、ジャマーを装備しているため、人型兵器としての兵装には独特な偏りがあります。初めて登場したのは『スーパーロボット大戦64』で、その後の作品でも関連機体が登場しましたが、設定上のつながりは薄いとされています。寺田プロデューサーによれば、『スーパーロボット大戦A』の機体は『64』のシリーズと厳密に関連付けられるものではないと語っています。

64オリジナル

『64』では、FI社のアサルト・ドラグーンと共に制式機の座を争う立ち位置にあり、プレイヤーが選択した機体が正式な制式機とされます。以下に、いくつかの重要な機体を紹介します。

スヴァンヒルド

ムゲ・ゾルバドス帝国のニーズに応える形で、Z&R社によって開発された試作機です。この機体は、パイロットの動きに合わせて学習する機能を持ち、安定した動作が特徴ですが、格闘戦は想定されていないため、実剣が装備されているのみです。主に実弾兵器が使用されており、光学兵器はあまり採用されていません。3機の試作機が実戦投入されましたが、全て撃破され、その内の一機はレジスタンスに奪われました。

デザイン

外観は赤を基調としており、直線的なデザインが特徴です。両肩にはシールドが取り付けられ、足の裏には特殊なローラーが装備されています。さらに、頭部はガラス張りのコックピットで、劇中では「ダグラム」と形容されることもあります。

シグルーン

スヴァンヒルドを基に開発された制式採用機です。武装はスヴァンヒルドと変わらないものの、全体的な性能が向上しています。見た目はほぼ同じだが、機体色は緑になっています。

ラーズグリーズ

シグルーンを再設計した機体で、軽量化と駆動系の改善が施されており、反応速度が向上しています。新たに搭載されたアームドベースには、初めてのビーム兵器が装備され、火力も向上していますが、全体的に技術的な課題が残る機体となっています。この機体は『64』の最後に開発されました。しかし、ヴァルキュリアシリーズはこの段階での開発中止が決まってしまいました。

デザイン

この機体は、スヴァンヒルドに多くの武装を搭載しているため重装状態となり、飛行可能には見えない独特なデザインを持っています。

シャドウミラー系

シャドウミラーが存在するパラレルワールドでは、FI社のアサルト・ドラグーンと共に量産されています。特に、『ジ・インスペクター』では、地上戦用に設計されているものとして描かれ、後半では宇宙戦にも対応できるように改装される部分が見どころです。

ランドグリーズ

遠距離砲撃支援用の機体で、低コストでの量産を目指し、試作機よりも若干のデチューンが施されています。外観は緑色が基調で、右肩のリニアカノンが特徴的です。

劇中での活躍

これらの機体は、スーパーロボット大戦のストーリーにおいてさまざまな形で登場し、重要な役割を果たしています。特に、OGシリーズ作品の中で、これらの機体がどのように扱われ、物語に組み込まれていくかがファンにとっての見どころとなっています。

機体自体のデザインや性能の差異、そしてそれぞれの関連性についての解説は、ヴァルキュリアシリーズへの理解を深めることに繋がります。

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