ヴァルシオンシリーズの全貌
ヴァルシオンは、バンダイナムコゲームスの人気シリーズ『
スーパーロボット大戦』に登場する
バンプレストオリジナルのスーパーロボットです。本記事では、ヴァルシオンおよびそのシリーズ全体が持つ特徴や歴史について詳しく解説します。
概要
ヴァルシオンは「プロジェクトUR」のもとに開発され、
ディバイン・クルセイダーズ(DC)の切り札として位置づけられています。その圧倒的な戦闘力や存在感から「究極ロボ」とも称されています。プロジェクトURとは、DCが異星人に対抗するために秘かに進めていた兵器開発計画で、Ultimate Robot(究極ロボット)の略称が由来です。
このプロジェクトは、従来の機動兵器とは異なり、敵に対する心理的効果を狙ったデザインを重視し、見た目のインパクトと単体で戦局を変える能力を持つ機体の開発を目指しています。そして、ヴァルシオンおよびその後継機のヴァルシオーネが誕生し、一部の設計技術は他の機体開発にも活用されています。
ヴァルシオンの詳細
特徴と性能
ヴァルシオンは、異星人の襲来を警告するビアン・ゾルダーク博士によって開発された機体で、実際にはDC戦争において地球連邦軍に撃破されたため、異星人とは戦っていないという不遇の経歴を持ちます。その外見は、ロボットファンであるビアン博士の趣味も反映されており、全高や重量はコン・バトラーVと同じです。
ヴァルシオンの戦闘・性能データは、作品ごとに異なるため、不安定な数値を示していますが、特に『EX』シリーズにおいて重量が改善されるなど、機体のバランスが取られています。加えて、ヴァルシオンシリーズの機体は一般的なPTと同等の重量でありながら、非常に軽量さが特徴です。
ヴァルシオンの主な
武装には以下のようなものがあります。
- - ディバイン・アーム: この実体剣は接近戦用で、EOTを応用した特殊合金で製造されています。『ディバイン・ウォーズ』では、その衝撃波で敵を中破させることもあります。
- - クロスマッシャー: 特徴的なビームを発射する武器で、二条のビームが螺旋状に飛び出します。ヴァルシオンシリーズを象徴する武器として、多くの作品に登場します。
- - メガ・グラビトンウェーブ: 非常に強力な重力波による攻撃が可能で、敵を引き寄せてから反撃を行います。
デザインの特徴
機体デザインは、心理的威圧を狙った攻撃的な外見が特徴で、特に胸部から肩にかけて突起が目立ち、大型のスラスターが後方に配置されています。カラーは赤を基調としていて、曲線を多用したスタイルが採用されています。これにより敵に強い印象を与え、存在感を放っています。
劇中での役割
ヴァルシオンは、
スーパーロボット大戦の様々な作品に登場しており、特にDC戦争やインスペクター事件などでの活躍が目立ちます。しかし、物語の進行によって敗北することもあり、その運命は必ずしも明るいものばかりではありません。後々登場するヴァルシオン改は、DCの技術を応用した量産機として、より多くの場面で使用されることとなります。
ヴァルシオーネ
ヴァルシオンの次世代機として開発されたヴァルシオーネは、リューネの意見を基にしたデザインで、より攻撃的かつ機動性を強化した形で誕生しました。特に、「ABMDシステム」を採用したことで柔軟に動くことが可能です。
このように、ヴァルシオンおよびその派生機体は、強力な戦闘能力と独特なデザインで、それぞれの作品において重要な役割を果たし続けています。ファンから愛される理由は、これらの要素が作品の中でしっかりと表現されているからにほかなりません。