七不思議とは
七不思議とは、特定の地域や場所で語り継がれる、説明のつかない7つの不思議な事柄をまとめたものです。
怪談の一形式として知られており、人々の好奇心や想像力を刺激してきました。
七不思議の概要
日本では古くから、地域に伝わる奇妙な
現象や伝承を七不思議としてまとめて語り継ぐ習慣がありました。例えば、
諏訪大社七不思議や遠州七不思議などがその例です。七不思議は、
妖怪や超常
現象とは異なり、あくまで不思議な
現象や言い伝えを指します。中には、名所とされるような場所や事柄も含まれています。
現代では、非科学的で真偽が定かでない伝承も多いですが、
諏訪大社七不思議の御神渡りのように、自然
現象として解明されていながらも、実際に確認できるものも存在します。
江戸時代に入ると、七不思議は怪奇談の一形式として広まりました。本所七不思議などがその代表例です。現代では、学校の七不思議のように、
怪談として創作されることも多く、本来の意味よりも都市
伝説として広まっている傾向があります。
また、
吉原七不思議や将棋界の七不思議のように、説明のつかない
ジョークや
ジンクスを七つまとめた
パロディ的なものも存在します。
元々個別に存在していた話を、七不思議に倣って7つにまとめる場合もあるため、実際には8つ以上の話が存在することもあります。
怪談系の七不思議では、8つ目の話を知ると危険が身に迫るという設定もよく見られます。
海外の例としては、
世界の七不思議が有名ですが、これは日本の七不思議とは異なり、景観や驚くべきものを意味する意訳です。
七不思議の例
以下に、日本の各地に伝わる七不思議の例をいくつか紹介します。
一般的な七不思議
諏訪大社七不思議:諏訪大社に伝わる七不思議。上社と下社それぞれに存在し、全体では11個あります。最も古い七不思議の一つです。
遠州七不思議:遠州(
静岡県西部)に伝わる七不思議。こちらも古い七不思議の一つです。
越後七不思議:越後国(新潟県の本州側)に伝わる七不思議。
伊豆七不思議:
静岡県伊豆半島に伝わる七不思議。
姫島七不思議:大分県姫島に伝わる七不思議。
粕尾七不思議:
栃木県鹿沼市(旧
粟野町)中粕尾に伝わる七不思議。
麻布七不思議:東京都港区麻布に伝わる七不思議。
足摺七不思議:
高知県土佐清水市の
足摺岬に伝わる弘法大師や金剛福寺にまつわる七不思議。二十一あると言われています。
怪談系の七不思議
本所七不思議:本所(東京都墨田区)に伝わる奇談・怪談集。
学校の七不思議:学校の
怪談の形式の一つ。
篠山の怪談七不思議:郷土史家・奥田楽々斎によって『多紀郷土史考』に紹介された七不思議。
建造物に関する七不思議
世界の七不思議:古代ギリシャ・
古代ローマ時代の7つの注目すべき建造物。
新・世界の七不思議:2007年に新たに発表された、世界の7つの注目すべき建造物。
中国の七不思議
遊び的な七不思議
吉原七不思議:吉原(東京都台東区)に伝わる七不思議。
島原七不思議:嶋原(
京都府京都市)に伝わる七不思議。
関連事項
不思議
ミステリー
伝説
都市
伝説
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超常
現象
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考古学