七島信用組合

七島信用組合の概要と沿革

概要

七島信用組合（しちとうしんようくみあい）は東京都大島町に本店を構え、主に伊豆諸島や小笠原諸島の島嶼地域において金融サービスを提供しています。この信用組合は、新島村、神津島村、三宅村、八丈町、小笠原村の指定[[金融機関]]として機能しており、地域経済の支えとなっています。

特に小笠原父島では、郵便局やJAバンク、JFマリンバンクを除けば唯一の金融機関であり、神津島や新島、三宅島では郵便局を除くと最も重要な金融サービスを提供する機関です。これにより、観光客が銀行系のカードを使用する際、非常に重要な役割を果たしています。2008年には本土初の支店として東京支店を開設し、さらなる利便性向上を図りました。

沿革

七島信用組合の歴史は1957年9月に遡ります。その年、東京中央信用組合から島嶼地区の営業区域を譲受し、東京都島嶼信用組合が設立されました。1964年7月には現在の名称、七島信用組合に改称され、さらにその後の発展が続きます。

1986年11月、大島三原山の大噴火に伴い、全島避難が行われたため、本店は一時休業を余儀なくされました。2000年には三宅島でも噴火が発生し、全島避難が実施されたため、三宅島支店も休業し、2005年まで東京に仮事務所を設置して業務を続けました。

その後、2003年10月には小笠原支店を開設し、地域サービスを一層強化しました。2008年10月には東京支店が港区・芝に開設され、地域を越えた顧客の利便性を高めました。2012年10月には、式根島出張所を新島支店に統合し、効率とサービス向上を図りました。

2017年には、島嶼部の振興を目的として日本政策金融公庫との覚書を締結し、地域活性化への取り組みを強化しました。2019年4月には移動ATM車「ジャンプくん号」の運用を開始し、島嶼地域住民へのアクセスを向上させました。また、2021年5月には東京支店を港区海岸の竹芝客船ターミナル内へ移転しております。

結論

七島信用組合は地域の金融機関として、誕生から長い歴史を持ち、様々な苦難を乗り越えながらも地域経済を支える重要な存在です。これからもインフラの整備やサービス向上を通じて、伊豆諸島や小笠原諸島に住む人々や訪れる観光客に対して必要な金融サービスを提供し続けることでしょう。

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