上野裕寿

上野裕寿の棋歴と成長

上野裕寿（うえの ひろとし）は、2003年5月5日に生まれた日本の将棋棋士です。兵庫県加古川市出身で、師匠は井上慶太九段です。棋士番号は340で、彼の揮毫した扇子や色紙には「前進」という文字が描かれています。若いうちからその実力を発揮し、将棋界で注目を集めている存在です。

アマチュア時代の活躍

将棋における彼のキャリアは、2015年の小学生将棋名人戦決勝大会での3位入賞から始まりました。加古川市立野口南小学校6年生の時、その成果は将棋の道を進む決意を強めるものでした。同年の8月には、第4回J:COM杯こども将棋大会の全国大会で準優勝を果たします。

奨励会での昇進

2015年9月、彼はまだ小学校6年生の頃に奨励会に入り、6級としてスタートしました。入会後、彼は順調に昇級し続け、2018年8月には三段へと昇段を果たしました。その途中、彼は加古川北高等学校に進学し、囲碁・将棋部の部長も務めながら、後輩たちの指導に尽力しました。彼の在籍した部では数々の成果を収め、全国大会でも目覚ましい成績を残しました。

公式戦への参加とプロ入り

奨励会在籍中、上野は公式戦に7回出場し、なかでも第36期竜王戦では三段の身ながら4勝1敗の成績を収めて準々決勝へ進出。2023年の第54期新人王戦では決勝に進出し、プロ入り前の大会として印象的な実績を挙げました。そして、同年10月1日付で満を持して四段に昇段し、その翌日には新人王戦の対局が待ち受けます。

プロ入り後の快進撃

プロ入り後、彼の最初の公式の対局は新人王戦で、早くも決勝三番勝負に進出しました。藤本渚四段との対局で、上野は2勝1敗で勝利を収め、棋戦初優勝を達成。本プロ入りから31日後というスピード記録での優勝を果たし、将棋界でその名を一気に広めました。2023年12月には母校を訪れ、昇段の報告を行い、後輩たちとの指導対局も行いました。

人物像と今後の展望

上野は、師匠の井上慶太から「門下から7人目の棋士誕生」として期待される存在です。彼の成長は、将棋界でも注目されており、今後の活躍が期待されています。昇段履歴を見ても、彼は若い頃からの着実な成績を示しており、これからも数々の棋戦での成功が予想されます。

上野裕寿の将棋人生はこれからも続き、彼の目標は次なる大きな舞台での栄冠を勝ち取ることです。将棋界の新星として、今後さらに多くのファンを魅了することでしょう。

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