下駄箱

下駄箱（げたばこ）とは

下駄箱は、主に靴などの履物を収納するための家具です。銭湯や寄席など、古くから人々が集まる場所では「下足箱（げそくばこ）」とも呼ばれていました。大規模な施設では、履物の管理を行う「下足番」が配置されることもありました。現代では下駄を履く人は少なくなりましたが、依然として「下駄箱」という名称が使われています。靴箱、シューズボックスとも呼ばれ、間取図などではSBと表記されます。

概要

日本では、家屋内で靴を脱ぐ習慣があるため、玄関に下駄箱が設置されるのが一般的です。室内履きと屋外履きを履き替える場所に設置されます。日本においては、明治時代以降に町家を中心に普及しました。

家庭用下駄箱

家庭用下駄箱は木製が多く、玄関に作り付けられている場合もあります。内部は数段の中棚で仕切られ、家族で共用します。棚だけのものもあれば、釣戸や引戸が設けられたものもあります。

公共施設・商用施設の下駄箱

公共施設や商業施設に設置される下駄箱は、スチール製が多いですが、歴史のある施設や居酒屋などでは木製の下駄箱が使われています。家庭用と同様に共用するものと、個別に1足から2足分のスペースに区切られたものがあります。個別の仕切りがある下駄箱には、扉や錠前が付いていることがあります。また、個別スペースごとに中棚が取り付けられ、上下2段に仕切られているものもあり、下段に屋外履き、上段にスリッパや上靴などの室内履きを収納することが一般的です。

多くの下駄箱は、スニーカーなど足首までを覆う履物を収納できる高さになっていますが、ブーツなどの大型の靴を収納するために、高さに余裕を持たせたスペースが設けられていることもあります。

施設によっては、上着を収納するロッカーと兼用になっている場合もあります。通常、最下部が靴用のスペースとして利用されます。

学校における下駄箱

学校（小学校、中学校、高校）では、生徒一人ひとりに専用のスペースが割り当てられます。この個人専用の特性を利用して、下駄箱は意思伝達の手段として使われることがあります。学校を舞台とする物語では、下駄箱が重要な役割を果たす場面がよく見られます。日常的な場所であると同時に、新たな展開が始まる場所としても描かれています。

下駄箱を使ったコミュニケーションの例

告白
ラブレター
プレゼント
チョコレート（バレンタインデー）
いたずら
偽のラブレター
決闘状

いじめの対象となることも

一方で、下駄箱は陰湿ないじめの対象となることもあります。

下足・上履きを隠す
落書き

関連項目

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玄関'>玄関
日本の住宅'>日本の住宅

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