不吉霊二

不吉霊二（ふきつ れいじ）

不吉霊二は、1997年生まれの日本の漫画家、イラストレーターです。広島県出身で、魚座のB型というプロフィールを持っています。

生い立ちと漫画家デビュー

中高一貫のカトリック系女子校を卒業後、早稲田大学に進学しました。幼少期に父親を亡くしており、19歳の時に夢の中で父親とドライブする体験が、漫画を描き始めるきっかけになったと語っています。この経験が、彼女の作品に独特の感性を与えているのかもしれません。

プロとしての活動

2018年秋、リイド社が運営するウェブコミック配信サイト「トーチweb」で『あばよ〜ベイビーイッツユー〜』の連載を開始し、メジャーデビューを果たしました。同作品は2020年冬に単行本化され、不吉霊二の名を広く知らしめることとなりました。その後も、まんだらけとのコラボZINE『エゲ山の鬼』の発売や、高円寺FAITHでの個展開催など、精力的な活動を展開しています。2021年冬には、台湾の出版社mangasickより、作品集『閃閃』が中国語翻訳版として刊行され、海外での注目も集めています。

作品の特徴

不吉霊二の作品は、独特な世界観と、どこか懐かしさを感じさせる絵柄が特徴です。その作風は「ヘタウマ」と評されることもありますが、その表現力は多くの読者を魅了しています。彼女の作品には、日常の風景や感情、そして時には夢や記憶が織り込まれており、読む人の心に深く残るような印象を与えます。

作品リスト

書籍

『副業占い師ブギ』表紙・挿絵・エッセイ漫画（2019年12月、雷鳥社）
『あばよ〜ベイビーイッツユー〜』（2020年1月31日、リイド社〈torch comics〉）

連載

『あばよ〜ベイビーイッツユー〜』（リイド社『トーチweb』、2018年11月 - 2019年10月、全10話）

読切

「春だったね」（2017年5月、セミ書房『漫画雑誌架空15号』）
「エゲ山の鬼」（2021年5月、まんだらけ）
「さよならの贈り物」（2021年12月、トーチweb）

イラストレーション

豊田道倫『夜路死苦ファンタジア』CDジャケット（2019年5月1日、SSW）

インタビュー

夢に見た「父」との記憶を忘れないために。（2021.05.11ガールフイナム　彼女のダンステリア）

批評

* 不吉霊二『あばよ〜ベイビーイッツユー〜』に見る「新たなヘタウマの息吹」（2021年4月25日、『クイック・ジャパン』vol.149掲載）


不吉霊二の今後の活躍から目が離せません。彼女の作品は、漫画という枠を超えて、多くの人々に感動と刺激を与え続けていくでしょう。

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