中国ダービー

中国ダービー：中国地方の熱き戦い

中国ダービーとは、中国地方に本拠地を置くチーム同士が繰り広げるローカルダービーマッチの総称です。この言葉は、メディアが過去に散見的に使用していましたが、2016年のB.LEAGUE島根スサノオマジック対広島ドラゴンフライズ戦以降、メディアとクラブチームが共に用いるようになりました。ただし、両チームが公式にこの呼称を発表したわけではなく、メディア主導で広まっています。

各競技におけるダービーマッチ

サッカー

Jリーグに所属するチーム間の対戦は、一般的に「PRIDE OF 中四国」や「陰陽ダービー」と呼ばれます。特に、ガイナーレ鳥取とファジアーノ岡山の対戦は「陰陽ダービー」として、単なる試合だけでなく交流イベントも行われています。同県内のチームが対戦する場合は、「県名＋ダービー」という呼称が一般的です。

本項では、以下の試合を対象とします。

JFL所属チーム間の対戦 (JFL、天皇杯)
全国リーグ（J1/J2/J3/JFL）所属チームとJFL以下のチーム間の対戦 (天皇杯のみ)
Jリーグ以前の[日本サッカーリーグ]所属チーム間の対戦 (JSL、JSLカップ、天皇杯)

過去には、JSL1部に所属していたマツダと、JSL2部に所属していた川製水島、マツダオートが対戦し、マツダ対マツダオート戦は「親子対決」や「兄弟対決」として注目を集めました。

バスケットボール

B.LEAGUEチーム間の対戦が対象となります。対象となる公式戦は、B.LEAGUEとオールジャパンです。

その他の競技

バレーボールや社会人野球などでもダービーマッチとなりうる試合は存在しますが、「中国ダービー」という呼称は一般的ではありません。

中国ダービーの歴史

1974年: 全国大会で中国地方のチーム同士が初めて対戦したのは、1973年天皇杯の東洋工業対永大産業戦。全国リーグでは、1974年のJSLでの同カード。
1980年代: JSL1部にマツダ、JSL2部に川製水島とマツダオートが参入し、3チームの対戦が実現。
1993年: Jリーグ開幕後、マツダはサンフレッチェ広島としてJリーグに参入、川鉄水島はヴィッセル神戸へ、マツダオートは廃部。
2005年: JFLで水島対鳥取戦が実現。
2008年: JFLで鳥取対岡山戦が実現。
2010年: 天皇杯でサンフレッチェ広島と中国リーグ所属の島根が対戦。
2011年: J2の4チームで「PRIDE OF 中四国」を開始。ガイナーレ鳥取とファジアーノ岡山の対戦が「陰陽ダービー」と命名。
2013年: FC高梁吉備国際大学Charmeがなでしこリーグに昇格し、岡山湯郷Belleとの女子サッカーダービーマッチが実現。
2014年: ファジアーノ岡山ネクストとレノファ山口FCがJFLに昇格し、岡山対山口の対戦が実現。
2015年: なでしこリーグでアンジュヴィオレ広島とFC高梁吉備国際大学Charmeが対戦し、初の「広島－岡山」の顔合わせ。
2016年: B.LEAGUEで島根対広島の対戦が実現。
2017年: ジャパンラグビートップチャレンジリーグが開幕し、広島ダービーが全国リーグで開催。
2025年: ファジアーノ岡山がJ1昇格を決め、J1の舞台で中国ダービーが初めて開催。

対戦戦績（サッカー）

鳥取対岡山: 1勝1敗0分
水島対鳥取: 水島1勝7敗2分、鳥取7勝1敗2分

関連情報

日本のダービーマッチ
岡山ダービー
広島ダービー
四国ダービー
中四国サテライトリーグ
中国・四国Jクラブ情報懇談会
* 川崎製鉄水島サッカー部#川鉄ダービー

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