中谷将大

中谷 将大（なかたに まさひろ）

中谷将大は1993年1月5日に福岡県小郡市で生まれた元プロ野球選手であり、外野手及び内野手としての経験を持つ。右投右打の選手であり、今までの選手経歴は多岐にわたる。

経歴

プロ入り前

野球を始めたのは小学校3年生のときで、地元チームの「みくに野ハニーズ」で捕手としてプレーしていた。その後、三国中学校で「二日市ライオンズ」に所属し、全国大会にも出場するほどの実力を発揮した。高校は福岡工大城東高校に進学し、外野手として打撃面で貢献した。高校時代に捕手に復帰するものの、全国大会の出場は叶わなかった。

2010年のドラフト会議では阪神タイガースから3位指名を受け、捕手として契約を交わしプロ入りを果たした。

阪神時代

2011年はウエスタン・リーグで23試合に出場し、打率.261を記録。この年の後、外野手への転向を決めた。2012年には春季キャンプを一軍で迎え、フレッシュオールスターゲームでMVPを受賞。その後、一軍デビューを果たすが、なかなか出場機会が得られなかった。

2013年からは外野手として登録され、ウエスタン・リーグでの成績は振るわなかったものの、2015年に一軍に呼ばれた際には活躍が期待され、再び注目を集めた。シーズン終盤には自身最多となる133試合出場を達成し、20本塁打を記録するほどの成績を残した。

2016年は一軍でのスタメン出場機会が増え、ついには初本塁打も打つ。シーズンを通じて64試合に出場し、4本塁打を記録したが、2017年には規定打席に到達し、シーズン20本塁打という記録を樹立。その年の間、阪神タイガースの重要な戦力として活躍していた。

ソフトバンク時代

2021年には福岡ソフトバンクホークスにトレードされ、背番号は13。オープン戦やエキシビションマッチでのアピールはあったもののシーズン中は一軍出場が無く、2022年には数試合の出場で打率.214、1本塁打に終わった。シーズンオフに戦力外通告を受け、翌年1月には引退を示唆。

引退後

引退後はソフトバンクの野球振興部にスタッフとして就任し、若手選手への指導やサポートに努めた。また、2024年からはリハビリ担当コーチとして現場復帰が決まっている。

プレースタイル

中谷の特徴は、遠投120メートルの強肩や高校通算20本塁打の実績に見られる長打力である。球界に入る際に外野手へと転向した背景には、阪神のオーナーからの高い評価があった。

人物

愛称は「マー」、「チェン」と呼ばれ、チーム内では弟分的な存在として親しまれていた。若手選手との交流も大切にしており、チームの仲間たちからの信頼も厚かった。

結論

中谷将大は、阪神タイガースとソフトバンクホークスでの多彩なプレーと活躍を通じて、そのキャリアを支えた数々の実績を残した選手。引退後も野球界に貢献し続け、新たな世代への指導に力を注いでいる。

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