中谷正義

中谷 正義のプロボクシング経歴

中谷正義（なかたにまさよし、1989年3月8日生まれ）は、日本の元プロボクサーで、多くのタイトルを獲得した実績を持つ選手です。彼は大阪府大阪市出身で、帝拳ボクシングジムに所属していました。以前は井岡ボクシングジム・プロフェッショナルにも在籍しており、そのキャリアの中で様々な戦績を残しています。特に、OPBF東洋太平洋ライト級のタイトルを11度防衛したことは、彼の名声を高めました。

幼少期とアマチュア時代

中谷は、大阪市立新東三国小学校と大阪市立東三国中学校に通った後、アポロ嘉男のジムでボクシングを開始しました。この時期には、中学3年生から高校1年生まで日本拳法にも取り組みました。興國高等学校に進学すると、同期の井岡一翔や宮崎亮、上谷雄太らと共に「興國5人衆」として全国大会に出場し、3年次にはインターハイで団体優勝に貢献しました。

高校卒業後は近畿大学に進学しましたが、在学中に所属していたボクシング部が不祥事により廃部となり、その後はアマチュアのウイングジムでトレーニングを続けました。この期間に60試合を経験し、アマチュアとしての腕を磨きました。

プロデビューとタイトル獲得

中谷は2011年6月にプロデビューし、以来順調に勝ち星を重ねていきます。2014年1月、彼はOPBF東洋太平洋ライト級のタイトルに挑戦し、見事に判定勝ちを収めて王座を獲得しました。その後も、2014年から2018年にかけて計11回の防衛に成功し、特に彼の圧倒的なボディーブローと速い出入りは評価されました。

国際戦と転機

2019年にはIBFライト級挑戦者決定戦でテオフィモ・ロペスと対戦し、残念ながら判定負け。しかし、同年9月には自らOPBF王座を返上し、引退の決意を表明しました。2020年12月には復帰し、帝拳ボクシングジムに所属して新たな挑戦を開始しました。

その年には、WBOインターコンチネンタルライト級王座決定戦で逆転TKO勝ちを収め、注目を集めましたが、2021年には元ライト級3団体統一王者ワシル・ロマチェンコと対戦し、TKO負けを喫しました。2022年にはWBOアジアパシフィックライト級に挑戦しましたが、再びTKO負けを経験します。

引退と戦績

中谷は2023年5月に引退を発表し、そのキャリアを終えました。彼の戦績は、プロボクシングで23戦中20勝（14KO）3敗と非常に優秀です。また、アマチュア時代には65戦を戦い、45勝20敗の成績を残しています。

獲得タイトル

第46代OPBF東洋太平洋ライト級王座（防衛11回）
WBOインターコンチネンタルライト級王座

中谷正義のボクシングキャリアは、彼の献身と努力の結果として輝かしく、ボクシング界において彼の功績は永遠に語り継がれるでしょう。

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