丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館（MIMOCA）

香川県丸亀市に位置する丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は、地元出身の著名な洋画家、猪熊弦一郎氏の画業を称え、地域の美術文化の発展に貢献することを目的として設立されました。MIMOCAという愛称で親しまれ、その洗練された建築と充実したコレクションで多くの人々を魅了しています。

建物の魅力

美術館の建物は、世界的にも名高い建築家、谷口吉生氏によって設計されました。正統派モダニズム建築の粋を集めたそのデザインは、数々の賞に輝いています。1993年にはBCS賞、1998年には公共建築百選に選出されるなど、建築史においても重要な位置を占めています。

建物の外観は、シンプルながらも洗練された美しさを持ち、周囲の環境と調和しています。内部空間は、広々とした展示室と、自然光が差し込む開放的な空間が特徴です。展示室は、天井高や壁の長さが異なる複数の部屋で構成されており、それぞれの作品に最適な展示方法を可能にしています。

コレクションと展示

美術館には、猪熊弦一郎氏から丸亀市に寄贈された約2万点の作品が収蔵されています。これらの作品は、氏の生涯にわたる画業を網羅しており、その多様な表現様式や芸術への探求を垣間見ることができます。常設展示室では、代表作を中心に氏の作品世界を堪能できます。

さらに、現代美術を中心とした企画展も定期的に開催されています。国内外の著名なアーティストの作品を展示することで、来場者は現代美術の最先端に触れる機会を得ることができます。企画展は、テーマや内容が毎回異なるため、何度訪れても新鮮な発見があります。

施設概要

美術館内には、展示室以外にも様々な施設が備えられています。ミュージアムホールは、講演会やイベントなどに利用できる多目的ホールで、170席の固定席があります。造形スタジオでは、ワークショップや体験教室などが開催され、来場者が創造性を活かす場を提供しています。

美術図書室には、美術に関する専門書やビデオが多数収蔵されており、研究や学習に役立つ貴重な資料を閲覧することができます。ミュージアムショップでは、オリジナルグッズや美術関連書籍などを購入でき、カフェレストでは、ゆったりと休憩することができます。また、カスケートプラザと呼ばれる滝とオブジェのある庭園は、心安らぐ空間となっています。

アクセス

美術館は、JR予讃線丸亀駅前に位置しており、駅から徒歩わずか2分とアクセス抜群です。電車でのアクセスはもちろん、車でのアクセスも容易です。

まとめ

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は、猪熊弦一郎氏の作品を鑑賞できるだけでなく、現代美術に触れ、建築美を堪能できる、魅力あふれる美術館です。香川県を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。その洗練された空間と充実した展示は、忘れられない体験となるでしょう。

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