丸山涼子

丸山涼子の音楽キャリア

丸山涼子（まるやま りょうこ）は、日本の著名なキーボーディストおよび舞台音楽作曲家・サウンドデザイナーとして知られています。彼女はヒーリング音楽の作曲でも有名で、渋さ知らズにおいてもオーケストラ担当として活躍しています。加えて、彼女はバンド聖飢魔IIの元メンバーでもあり、特に解散ミサには歴代構成員の一員として参加していたことで知られています。

略歴と聖飢魔IIでの活動

彼女の音楽キャリアは、スーパースランプというバンドへの所属から始まりました。このグループは、後に爆風スランプとして知られるようになります。そこでデーモン小暮閣下と出会い、彼の誘いを受けてメジャーデビュー前の聖飢魔IIにて、短い期間「魔女RYO子嬢」という名前でキーボーディストとして活動を開始しました。しかし、ダミアン浜田から「ハードロックにキーボードはいらねェ」と言われたことで、聖飢魔IIから脱退することになります。彼女が在籍していた時期のテーマカラーはショッキングピンクであり、このピンクの髪型はバラを表現しているとされ、額には赤いビンディーをつけるという独特なスタイルを持っていました。

聖飢魔IIの活動中、彼女を描いた資料は非常に限られたもので、白地に黒の線で描かれた小さなイラストしか存在しませんでした。聖飢魔IIの地球デビュー以来、解散ミサの初日まで彼女の姿は、こうしたイラストでしか確認できなかったのです。彼女はTHE SATAN ALL STAR DAYで初めてキーボードソロを披露しました。特に「JACK THE RIPPER」ではローテーションソロを担当しました。

舞台音楽への転向

スーパースランプ時代の経験を経て、丸山は演劇に興味を持つようになり、1988年から東京小劇場界にて音楽の提供や音響を担うことになりました。1994年には音響デザイン事務所、ハートサウンズ社を設立しました。この事務所では、2000年までの間に100作品以上の舞台音響プランを手がけました。その後、アメリカへ移住し、2000年から2008年の間はハワイ州に在住しました。この時期には、CD『GARDENIA』（2007）をリリースしています。2008年からはカリフォルニア州に移住し、現在はロサンゼルスに居住しています。

代表作品

彼女は数多くの音楽作品に関与しており、映画として『小鳥たちのいない花園』（1992）のサウンドトラックをはじめ、ソロアルバム『アースハートミュージック～水の記憶・森の記憶』（1999）をリリースしました。また、聖飢魔IIの「活動絵巻 The Black Mass Final 3 Nights」や「The Ultimate Black Mass (Complete)」といったアルバムにも参加しています。さらに、デーモン小暮閣下が「小暮伝衛門」の名義で発表したアルバム「好色萬声男」（1990）にもコーラスとして参加しています。

彼女の音楽的才能と多岐にわたる活動は、今もなお多くのファンに支持され、影響を与え続けています。

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