丸山顕志

丸山顕志の柔道とその後の人生

丸山顕志（まるやま けんじ）は1965年8月21日、宮崎県宮崎市で生まれた日本の柔道家です。現役時代には65kg級の選手として活躍し、特に「丸山スペシャル」と呼ばれる独特な技術で知られています。身長169cmの彼は、柔道だけでなく、その教育者としての側面でも注目されています。

柔道家としてのキャリア

丸山は長崎で生まれましたが、その後宮崎に移り、5歳のときに「静充館柔道場」で柔道を始めました。この道場からは後にオリンピック金メダリストとなる井上康生も輩出されています。宮崎中学校を卒業後、国士舘高校に進学。3年生のときには金鷲旗で2位という成績を収めました。この実績は彼の柔道キャリアの出発点となります。

大学は国士舘大学に進み、ここでも様々な成果を収めました。2年生のときには新人体重別で優勝し、3年生のときには正力杯と正力国際で長年のライバル、東海大学の大熊政彦を打ち破って優勝しました。また、教師としての資格も取得しており、中学校教諭一種免許や高等学校教諭一種免許を手にしています。

卒業後はダイコロに所属し、1991年には講道館杯決勝で大熊に勝利。しかし、体重別決勝では再び敗れ、世界選手権代表には選ばれませんでした。ビッグチャンスは1992年、アジア選手権での優勝を機に訪れます。この成績を受け、バルセロナオリンピックの代表に選ばれましたが、オリンピック本番ではキューバのイスラエル・エルナンデスに敗れ、7位という結果に終わります。続く嘉納杯決勝では再び大熊を破って優勝し、その名を広めました。

1999年には福岡県に自身の柔道場「泰山学舎」を開設。この施設名は、国士舘大学時代の恩師の名から取られたもので、講道学舎への敬意が込められています。今なお、彼はこの道場で指導を行い、息子たちも同道場に在籍しています。

引退後のキャリア

引退後は元プロ野球選手の金子勝美と出会い、彼の人間性に感銘を受け、ビジネスの世界に足を踏み入れることになります。1996年には「丸山スペシャル」という会社を設立し、順調にビジネスを展開しました。その後、2012年には化粧品や健康食品を扱うノヴァーレ・ジャパンの社長に就任し、2015年には福岡市に法人登記されました。この会社の資本金は6000万円に達しました。

しかし、2024年2月、千葉県在住の女性に対して暗号資産取引を巡って詐欺行為を働いたとして逮捕されました。彼はオリンピック出場の経歴を利用し、約30人以上から数億円を集め、返金しなかったため、問題が生じました。結果として、3月19日には詐欺罪で起訴される事態に発展しました。

総括

丸山顕志は、その柔道のキャリアだけでなく、引退後のビジネスでも注目を浴びていましたが、最近の事件は彼の名声に影を落としました。彼のこの後の人生と行動がどのように展開していくのかは、今後の注目ポイントとなりそうです。

もう一度検索