久宝留理子

久宝留理子のプロフィールと音楽活動

久宝留理子（くぼう るりこ）は1969年4月21日生まれの日本の女性歌手で、兵庫県神戸市が出身地です。本名は都 留理子（みやこ るりこ）で、旧姓は久宝として知られています。彼女は1990年代に流行したGiRLPOPの代表的なアーティストであり、エピック・ソニーを経て、現在はビクターエンタテインメントに所属し、音楽活動を続けています。彼女の夫は、ロックバンドSOPHIAやRayflowerで活躍しているキーボーディスト、都啓一です。

経歴

久宝は神戸市立太田中学校と兵庫県立須磨東高等学校を卒業後、高校在学中にタレント養成所でボイストレーニングを開始しました。1987年7月、CBS・ソニーが主催するオーディション『DUET』でグランプリを獲得し、上京を果たします。この際、事務所であるアンクル・エフと契約し、一旦一般職に従事しながら、1989年から東京のライブハウスで活動を本格化させました。

1990年3月、エピック・ソニーからシングル「プラスチック・マン・ライフ」でデビューし、その同名アルバムも発売されました。しかし、デビューから3年間はセールスが伸び悩み、苦しい時期を過ごします。

転機となったのは1993年9月にリリースされた9枚目のシングル「男」で、これがロングセールスとなり、宝石商社のCFソングに起用されたことで、50万枚以上のヒットを記録。オリコン週間チャートにも初のトップ100入りを果たし、彼女の知名度は大いに向上しました。この年の年末にはNHKの紅白歌合戦に初出場し、華やかなステージを飾りました。1994年にはシングル「早くしてよ」がNTTドコモのCFソングとして使われ、さらに人気を博しました。

その後も、数々のヒット曲を生み出し続け、特に1995年の『MARCH OF THE MUSIC〜阪神大震災被災者支援コンサート』や1996年の「次の夢」のリリースなど、幅広い音楽活動を展開しました。1998年にはエピック・ソニーからビクターエンタテインメントに移籍し、音楽キャリアを続行しました。

2001年には、ロックバンドSOPHIAのメンバーであるキーボーディストの都啓一と結婚し、1男1女の母となりました。

音楽活動

久宝のディスコグラフィーは多岐にわたり、2023年現在でも彼女の作品は多く入手可能です。特に2007年に発売されたベストアルバム『THE BEST』や、複数のシングル・アルバムが今でも人気を集めています。彼女の音楽はダウンロードやストリーミングでも楽しめ、特に「男」や「早くしてよ」はハイレゾ配信も行われています。

また、彼女は音楽プロデューサーとして働く一方、作詞活動も行っており、留歌（LUKA）名義で多くの楽曲を提供しています。音楽だけでなく、テレビ番組や舞台への出演も経験し、幅広い才能を発揮しています。

人物像

一人っ子で兄弟がいない久宝は、幼少期から音楽に興味を持ち、ロック系のアーティストへの憧れを抱いていました。好きなアーティストの一人には矢沢永吉を挙げており、中学時代にはバレーボール部に所属していました。彼女の学生時代の経験が、後の音楽活動に多大な影響を与えたと言えるでしょう。

彼女のキャリアは多様であり、日本の音楽シーンにおける重要な存在として、今もなお多くのファンを魅了し続けています。

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