久慈広域連合

岩手県久慈広域連合：地域社会を支える広域行政の取り組み

岩手県北部に位置する久慈市、洋野町、野田村、普代村の4市町村は、地域住民の福祉向上と効率的な行政運営を目指し、久慈広域連合を設立しました。本記事では、この広域連合の役割、歴史、組織構成、そして地域社会における重要性について詳細に解説します。

広域連合の主要業務

久慈広域連合は、単独の市町村では対応が困難な広域的な課題解決を目的として、様々な行政事務を担っています。主な業務内容は次の通りです。

広域行政運営: 広域連合全体の運営に関する事務、予算管理、職員人事などを包括的に管理しています。
介護保険: 市町村を跨ぐ高齢者の介護保険サービスの提供、運営管理、関係機関との連携などを円滑に進めています。
ごみ・し尿処理: 4市町村の廃棄物処理を効率的に行うため、ごみ焼却場、再資源化施設、し尿処理場の整備と運営管理を行っています。
消防: 広域的な消防防災体制の構築、消防署の運営、消防職員の人事管理、防災訓練の実施など、地域住民の安全・安心を守る重要な役割を担っています。
* 火葬場運営: 地域住民の葬儀に関するニーズに対応するため、火葬場の整備と運営管理も行っています。

久慈広域連合の歩み

久慈広域連合は、2000年（平成12年）9月5日に発足しました。その後、2002年（平成14年）10月4日には種市町が加入、2006年（平成18年）の市町村合併を経て、現在の4市町村体制となりました。さらに、2008年（平成20年）4月1日には、久慈地区広域行政事務組合と統合し、現在の久慈広域連合が誕生しました。この統合により、行政サービスの効率化と一層の地域連携強化が図られました。

組織構成

久慈広域連合は、広域連合長（久慈市長）、副広域連合長（洋野町長、野田村長、普代村長）、そして事務局から構成されています。事務局は、総務企画課、介護保険課、衛生課、会計管理者、消防本部、選挙管理委員会事務局、議会事務局、監査委員事務局などから成り立っており、それぞれの部署が専門性を活かし、円滑な行政運営に貢献しています。消防本部は、久慈消防署と洋野消防署、それぞれの分署から構成され、広域的な消防防災体制を構築しています。

2018年（平成30年）4月1日時点での職員数は、一般職員163名、消防職員143名、合計306名です。

所在地

事務局：岩手県久慈市中町1丁目67番地

消防本部・久慈消防署：岩手県久慈市長内町第29地割21番地1

まとめ

久慈広域連合は、広範囲にわたる行政サービスを提供することで、岩手県北部の地域社会の発展に大きく貢献しています。合併や統合を繰り返しながらも、住民ニーズの変化に対応し、効率的な行政運営を追求することで、地域住民の生活の質向上に努めています。今後も、広域的な課題解決に積極的に取り組むことで、地域社会の更なる発展に貢献していくことが期待されます。

もう一度検索