二ノ国

二ノ国シリーズ

『二ノ国』は、レベルファイブが開発したコンピュータRPGシリーズで、スタジオジブリがその制作に協力しています。音楽は著名な作曲家、久石譲が担当しており、魅力的なメロディが作品に色を添えています。シリーズは非常に人気があり、2019年には世界累計出荷数が290万本に達しました。続編として『二ノ国II レヴァナントキングダム』も存在し、シリーズは多岐に渡りますが、本記事では第一作目の『二ノ国 漆黒の魔導士』を中心に、関連アニメ映画へも触れていきます。

二ノ国 漆黒の魔導士

2010年にニンテンドーDS用ソフトとして発売された『二ノ国 漆黒の魔導士』は、物語の出発点となります。プレイヤーは、同梱されている魔法指南書「マジックマスター」に基づいて、DSのタッチペンで『ルーン』と呼ばれる紋章を描くことで、さまざまな魔法を使うことができます。これにより、ゲーム進行に必要なルーンを描くことで物語を進めるという斬新なシステムが採用されています。

ストーリー概要

物語の主人公は、ホットロイトに住むオリバーという少年です。彼は、親友のマークが自作した自動車の試運転中に事故に遭い、母親アリーが川に飛び込んで彼を救助しようとしますが、心臓の病によって命を失ってしまいます。オリバーは悲しみに暮れていると、涙が人形に触れることで、涙の妖精シズクが目覚めます。シズクは、異なる世界「二ノ国」から来たという存在で、オリバーに二ノ国を救ってほしいと依頼します。

二ノ国では、ジャボーという強力な魔導士が人々を支配し、魂を奪っていました。オリバーは、アリーの魂が囚われている賢者アリシアを救うため、二ノ国へ旅立つ決意をします。この旅が、彼の成長を促す壮大な冒険の始まりです。

キャラクター紹介

• - オリバー: 本作の主人公で、透き通った心を持つ少年。母を失った悲しみを背負いながらも、二ノ国の未来を守るために戦います。
• - シズク: 二ノ国から来た涙の大妖精。オリバーを二ノ国へ導く存在で、彼の成長を支えます。
• - マーク: オリバーの親友で、彼を支える役割を果たします。

続編及び関連作品

続いて『二ノ国 白き聖灰の女王』が2011年にPlayStation3用ソフトとして発売され、さらにNintendo SwitchやPlayStation4、Steam向けにリメイク版も登場しました。こちらの作品は、物語をより深く掘り下げた内容となっており、ジブリのアニメーションをリアルタイムで表現する技術が盛り込まれています。

また、2019年には本作を基にしたアニメ映画も劇場公開されました。この映画は、全く新しいキャラクターやストーリーを展開しており、現実世界と異なる魔法の世界「二ノ国」を舞台にした感動の物語が展開されます。

映画は、仲のいい幼馴染であるユウ、ハル、コトナが異世界での冒険に挑む内容となっており、彼らの命が繋がっているという秘密を知ることから始まります。

まとめ

『二ノ国』シリーズは、魅力的なストーリーやキャラクター、音楽で多くのファンを魅了し続けています。その深いテーマ性と美麗なビジュアル、心に響く音楽が一体となったこの作品群は、ただのゲームだけでなく、アニメや映画としても広がりを見せ、多くの人々に愛されています。

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